魚屋で、去年の冷凍物だが、塩サンマが売ってたから、これは避けては通れない、フライパンで焼くことにした。結論をいうと大成功。
2010-07-31
さんま焼き
網野善彦「日本の歴史をよみなおす(全)」
一つは「非人」というものについて、徹底的に解明していて、今では非人は、単に差別される人としか捉えられていないのだが、元々はそうではなかったのだということが書かれている。非人は平安から鎌倉時代くらいまでは、金融業とか動物の屠殺業、遊女など、人々の日常にはなじみにくいことを、神様から請け負うという形でやっていた人たちだったのだ。だから身分は、天皇の直轄ということになっていた。ところが室町以降、天皇の権威が下がるにつれて、差別民として扱われるようになっていった。それと関連して、非人をも信者として取り込み、みずからの勢力を拡大していった真宗など鎌倉新仏教のこととか、女性の立場についてのこと、天皇についてのこととかが書かれていて、日本の社会が室町時代を境として大きく変わっていったことが、全体として見えてくる。
それからもう一つは、日本は元々農業を中心とした、農業国家であると考えられてきたわけだが、実はそうではなく、河川や海を交通路として、これまでは研究から見落とされていた、様々な行き来があることがわかってきて、それを前提とすると、日本の社会というものが、これまで考えられたものとはまったく違ったものであったということが、はっきり見えてくる。もちろん農業というのが、一方の大きな柱だったことは間違いないのだが、もう一方で商業や金融業といったものが、これまで考えられていたよりはるかに盛んで、後醍醐天皇などは、そういう勢力を背景として、権力闘争を行ったのだが、けっきょく敗れ、それ以降は権力が、商業や金融業を規制する方向に動いていった。朝鮮や中国など、海外との行き来も、今考えられているより、はるかに盛んだった。
それらを、著者は仮説としてではなく、資料をきちんと読み込んだ末の事実として、きちんと描いていく。同じ資料を、これまでも幾多の研究者が見てきていたのだが、先入観のために目が曇って、見えていなかったということなのだ。80年代以降の新しい研究の成果で、最近の教科書などには、それが反映されているところもあるらしいのだが、昔の教科書で勉強した僕などは、そんなことは全然知らなかったわけだ。
著者は歴史学者で、幾多の専門書も書いているのだが、この本は一般の人にむけ、これまでの著作との重複をおそれず、自分の生涯の研究成果を、全体としてわかりやすく伝えるということを目的としている。実際そのとおり、気楽に読めながら、日本というものがまったく新しい姿として見えてくるという、ほんとにすごい本。これを知らないというのは、まったく損だとすら、言えるんじゃないかと思う。
★★★★★
日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)
↑ Amazonからも注文できます。
朝ビール
東京へいく前の晩、1時間しか寝れなかったのだ。朝4時起きだったのだが、前の日けっこう寝てたのと、4時に起きないといけないと思うと、緊張してしまったらしい。それで東京へ行って、蒲田で夜中まで飲み呆けていたのだから、疲れているに決まってる。昨夜は10時には眠くなり、今朝は5時半にいちど目が覚めたが、それからまた寝て、起きたら9時過ぎ。11時間寝るなんて、久々の快挙。
それで今朝は、まずサウナ。東京へ行ってサウナで脚の痛みがとれたので、やはりサウナへは行かなきゃいけないと、思い直したわけだ。うちからすぐ近くにある「壬生やまとの湯」というところだが、初めて行ったがすごくよかった。入浴料は800円。ただしタオルやヒゲソリを持参しないと、その分お金がかかる。風呂場はきれいで広々として、何種類もの浴槽に露天風呂もあり、サウナも広い。土曜の午前、混んでるかと思ったが、家族連れが来るのが午後からなのだな、年配のお客中心でけっこう空いてた。
そのあとは毎度のikoi cafe。
ランチはチキン南蛮。タルタルソースは自家製だそうで、大変うまい。冷えた冬瓜も夏らしくていい。
アイスコーヒー。
というわけで、サウナでゆっくり疲れをいやして、いよいよメインイベント。朝ビール。
サウナのあとの朝ビールは、ほんとにたまらん。人生はこのためにあると言っても、過言ではないな。枝豆は220円、冷凍だが量がたっぷりで、ビール2杯分はあったが、1杯で我慢しといた。
ikoi cafeでママとくっちゃべったり、新聞を読んだりして、家に帰って、さらに昼寝。1時間半も寝た。いや極楽極楽。
2010-07-30
ゴーヤチャンプルー
シーズン真っ盛りということで、ゴーヤチャンプルーにしたのだが、今日は大変うまくいった。今までで一番の出来かも。ということで、作り方。
今回調味料を、純和風にしてみたのだが、大変よかった。うすくち醤油なので、色もきたなくならないし。最後に肉を炒め、そこに調味料を入れるようにしたので、肉にも味がしみ、また肉のうまみが全体に行きわたった。
あと最後に味見をしないこともポイント。味付けは直感を信じる。炒め物の場合、味見をすると、だいたいまちがう。
ああ、でもこれ、食べてて思ったが、さらに酢を入れてみても、よかったかもな。
中華そば 永楽
こういうラーメン、僕も昔はよく食べていて、慣れ親しんだ味なのだが、今は東京でもどちらかといえば少数派になってしまっているのだろう。「和風化」の流れから、外れてしまっているということだよな。
中華そば 永楽 (ラーメン / 大井町駅、鮫洲駅、青物横丁駅)
★★★☆☆ 3.0
蒲田ナイト
蒲田で泊まるときは、宿はいつもカプセルホテル。値段がビジネスホテルの半額ということも大きいが、ビジネスホテルのいいところは、プライバシーが確保されるってことだけで、椅子も小さくゆったりできないし、風呂も狭いし、それだったらカプセルで大きな風呂とサウナに入って、広い休憩室でくつろいだ方がいいというのが僕の考え。またこの蒲田駅東口にある「カプセルインカマタ」は、館内や風呂は広々して、わりときれいだし、ロッカールームがカプセルのすぐ脇にあるのも便利で、またカプセルの数が多いので、下段をとった場合、まず上段に他人が入ってくることがなく、幾多のカプセルの中でも、わりと上位に属するのじゃないかと思う。
夕方早めにチェックインして、まずはひと風呂。2週間前に夜行バスで東京に来て、足がむくんで以来、右足のふくらはぎが痛かったのだが、恒例のサウナ→水風呂→ふつうの風呂を3セットくらいやったら、一気にほとんど治った。なんだ、そんな簡単なことだったのか。最近暑いから、シャワーばかりで風呂に入っていなかったからな。
晩飯は息子ふたりと焼肉。クチコミサイトで蒲田の一番人気の焼肉屋「京城亭」。テーブル2卓に座敷が2卓の小さな店だが、神戸牛を置いているのと、希少部位を多数置いてあるのがウリらしい。
初っぱなからいきなり飛ばして、ガツガツ食い続ける欠食児童2名を前にして、こちらは早くも戦意喪失、ホルモンとキムチでマッコリをがぶがぶ飲んでた。神戸牛と黒毛和牛で二人が満腹になって、僕はマッコリを5合ほど飲んで、お勘定は15,000円。思ったより安かった。
それから上の息子の行きつけのバー、そんな生意気なものがあるわけだが、そこでさらに飲み、僕は調子にのってべらべらしゃべってた。蒲田西口の通りを西に真っすぐ、ちょっと行ったあたりにある、「チャーリー」という店。バイト先の仲間と来るらしいが、アメリカンな雰囲気で、店員の感じもよく、なかなかいいところ。「息子がまたお世話になると思いますがよろしく」とか、父親ぶってあいさつしといた。
夜も遅くなっていたので、息子ふたりはここで帰して、僕はさらに蒲田の街へ。角にすらっとしたかわいいオネエちゃんが立っていたので、声をかけたら韓国人、スナックビルの4階にある「花胡蝶」という店に案内された。オネエちゃんはたまたま韓国人だったが、ママや他のオネエちゃんは中国人で、オープンしてまだひと月ほどらしい。韓国のオネエちゃんと、いい雰囲気になってきたなと思ったら、オネエちゃんは家が遠いというので帰宅、代わって座った中国人のチーママに、完全に骨抜きにされてふらふらになっていたら、これも家が横浜だというのであっさり帰宅。なんだよ、薄情だな、ってなもんだったが、いやしかし、これ僕京都にいなかったら、絶対かよってたな。中国人は捨て身で体当たりしてくるから、ほんとに危ない。2時間半ほどいて、梅酒を8杯飲ませて、14,000円。この手の店としては安かった。しかし安いというのは、よけい危ないということなのだ。
最後に店員も、客の大半も中国人という中華料理屋「香楽園」で、ラーメン。太めの平打ちの縮れ麺で、けっこううまかった。480円。
サウナにもどって、チェックイン時に生ビールセットというのを注文してしまっていたので、さらにビールを一杯飲み、ヘベレケになって就寝。めでたしめでたし。
2010-07-29
大勝軒 東池袋本店
電車や駅で、オネエちゃんもずいぶん見た。男は皆そうなのか、僕が特にそうなのか、僕は街でオネエちゃんを見るのが好きだ。きれいな、流行りの格好をしているオネエちゃんというのは、ただ見て心地がいいというだけじゃなく、その土地の感覚というものを、表しているところがあるように思うのだな。東京のオネエちゃんは、とにかく露出過多で、ビーチかと思うような格好をして、髪は前髪をつくらず、カルメン・マキみたいに、長い髪を真ん中で二つに分けているのだが、メークのせいなのか、全体としてマネキンみたいに見える子が多い。
ということで大勝軒。僕は東京に40年住んでいながら、東京にいたころはあまりラーメンに興味がなかったので、自分の行動範囲外のラーメン屋へ行くということはなかった。なので当然、大勝軒も初めてだ。
東池袋大勝軒 (つけ麺 / 東池袋駅、東池袋四丁目駅、都電雑司ケ谷駅)
★★★★★ 5.0
朝めし
今朝無事4時に起きれたのだが、昨日たっぷり寝て昼寝もしてしまったのと、4時に起きなきゃいけないと思ったら緊張して、3時頃まで寝られなかった。眠いっす。
サザンの桑田が食道がんとのこと。桑田には高校のころのバンドから、大学のころはカーステのBGM、それ以降は今にいたるまでカラオケと、大変お世話になっているから、けっこう心配。初期だそうだから手術すれば治るんだろうが、食道ってのは、喉に近いわけだから、そちらの影響も気にかかるしな。無事の復帰をお祈りします。
2010-07-28
晩 酌
今日は行くなり、「しょうが煮にすれば」と、ハマチの切り身をすすめてきた。180円。カマに近い骨っぽいところを指して、「これなんかおいしいから」というので、それに即決。僕がわりと炊くのが好きというのも、よく知ってるのだ。「今日は早く決まったね」と言ってたから、たぶんいつも、「あの人なかなか決まらないね」とか、噂してるんだろうな。実際なかなか決めないんだが。
煮魚はもう、あまり失敗することはない。煮汁の量と、炊く時間だけ、間違えなければ大丈夫なのだよな。炊く時間は、基本は10分。薄い魚なら7、8分、大きなアラとかなら12、3分。強めの中火で落としぶたをして10分炊いた場合、水分はだいたい1カップなくなるので、それに合わせて煮汁の量を決める。酒はたっぷり、水と同量くらい入れる。という感じですか。
明日朝イチの新幹線で東京へ行くので、今日は早く寝ないといけないのだ。こないだ夜行バスで行ったら、足がむくんで、それ以来右足のふくらはぎが痛むようになってしまった。もう夜行バスに乗るトシじゃないってことなんだよな。
山崎麺二郎
肉のだしに魚のだしがブレンドしてあるダブルスープ。最近よくある、煮干の粉をどっさり入れたとかいうのじゃなく、たぶんかつお節とかさば節とか、そういうもので取っただしを合わせてあるのだと思う。強めにきかせた醤油味とあいまって、まさにそばのだしという感じ。それに中細の、ぷりぷり、しこしことした麺が合わせてある。
全体として大変上品で、2枚のチャーシューは、モソモソしたのとぷりぷりしたのと、二通りの味が楽しめるようになっていたり、ねぎは白ねぎと青ねぎと、両方を使って、しかもそれを縦に刻んでいたり、メンマも厚めに切って、それをやわらかめに炊いてあったり、またチャーシューごはんも、これはチャーシューの炊き込みご飯で、初めて食べたが大変おいしかったり、微にいり細にわたって神経が払われているのがよくわかるのだが、うーん、惜しいんだな、ちょっと。
それで結局、何なのよ、これ、と聞いたとき、ひとことで答えられるものがないのだ。ジャンルとしては和風ラーメンなのだが、和風ラーメン界には最凶ともいわれる高倉二条を初めとして、アクの強い人たちが集結し、しのぎを削っているわけだからな。そういうものと比べるとどうしても、小粒で個性がないように見えてしまう。
たぶん店主は、和食の職人だったりとか、したのだろうな、もともと。随所に腕の確かさが光っているように見えた。そういう職人が作った、おもしろ味はないが、きちんとうまい和風ラーメン。そういう感じなのだろうな、これは。
山崎麺二郎 (ラーメン / 円町駅、西大路御池駅、北野白梅町駅)
★★★★☆ 4.0
朝めし
ちなみにじゃこ天、3個入っていたのを一日1個使って、今日3日目だったのだが、悪くなり始めていたみたいで、ちょっと臭いがした。チルドに入れておいたんだがな。早いな。
2010-07-27
晩 酌
豚肉はいつも買うアメリカ産じゃなく、京都産というのを2割引で買ってみた。さすがアメリカ産より味が濃い。
酒は松竹梅の熱燗っす。