2010-07-28

山崎麺二郎

今日は曇りで暑さはすこし和らいだとはいえ、相変わらず暑い日がつづくことは変わりないわけだが、僕はラーメンを食いつづけるわけだ。いちおう食べログで、ラーメン以外の食い物もひと通りチェックするのだが、結局ラーメンが食べたくなってしまうのだから仕方ない。たしかにラーメンという存在自体が興味深いということはあるのだけれど、なぜここまでしょっちゅうラーメンを食べるのか、自分でも謎なのだよな。肉系のだしに醤油味、それに麺、というこの組み合わせが、現代日本人のツボに入っているということなのだろうな。

今日来たのは「山崎麺二郎」。わりと新しい店らしい。話題にもなって、テレビとかにも出たりしたみたい。メニューはシンプルに、らーめんと塩らーめん、つけめん。でも僕は塩らーめんとつけめんには、興味がないから食べないのだ。

当然まずビール。やはりラーメンを食べに来てビールを飲まないというのは、クリープを入れないコーヒーだな。

そしてらーめん。650円。

チャーシューごはん。200円。

肉のだしに魚のだしがブレンドしてあるダブルスープ。最近よくある、煮干の粉をどっさり入れたとかいうのじゃなく、たぶんかつお節とかさば節とか、そういうもので取っただしを合わせてあるのだと思う。強めにきかせた醤油味とあいまって、まさにそばのだしという感じ。それに中細の、ぷりぷり、しこしことした麺が合わせてある。

全体として大変上品で、2枚のチャーシューは、モソモソしたのとぷりぷりしたのと、二通りの味が楽しめるようになっていたり、ねぎは白ねぎと青ねぎと、両方を使って、しかもそれを縦に刻んでいたり、メンマも厚めに切って、それをやわらかめに炊いてあったり、またチャーシューごはんも、これはチャーシューの炊き込みご飯で、初めて食べたが大変おいしかったり、微にいり細にわたって神経が払われているのがよくわかるのだが、うーん、惜しいんだな、ちょっと。

それで結局、何なのよ、これ、と聞いたとき、ひとことで答えられるものがないのだ。ジャンルとしては和風ラーメンなのだが、和風ラーメン界には最凶ともいわれる高倉二条を初めとして、アクの強い人たちが集結し、しのぎを削っているわけだからな。そういうものと比べるとどうしても、小粒で個性がないように見えてしまう。

たぶん店主は、和食の職人だったりとか、したのだろうな、もともと。随所に腕の確かさが光っているように見えた。そういう職人が作った、おもしろ味はないが、きちんとうまい和風ラーメン。そういう感じなのだろうな、これは。


山崎麺二郎 ラーメン / 円町駅西大路御池駅北野白梅町駅
★★★★ 4.0