2010-07-30

中華そば 永楽

今回は東京の老舗のラーメン屋を訪ねてみようと思って、来たのは大井町。大井町は長年住んでいた蒲田から2駅で、通勤で毎日通っていたのに、ほとんど来たことなかったな。小さな飲食店が密集している地域があって、夜は楽しそう。もうちょっと気取った街かと思っていた。

そんな飲食店街の中にある「中華そば 永楽」、いかにも古い、昔ながらという感じの店構えなのだが、メニューがラーメン、ギョウザ、チャーハンのほかに、もやしそばタンメン、味噌ラーメン、それに野菜炒めなんかがあって、要は簡易中華料理屋なのだな。野菜や肉を炒めて、そこにスープを入れて味を付けたものを、どんぶりに入れたゆでた麺の上からかけるというやり方をメインにしている。広島や京都などではあまり見かけない種類の店なのだが、東京でラーメン屋といえば、以前はこういう店が多かったよな。

ビールにギョウザ。ギョウザは500円で、ラーメンの付け足しということじゃなく、場合によってはこれにライスで一食にもできる、主力メニューの一つになっている。値段だけのことはあり、餡もたっぷり入り、モチモチでふわふわ。

ラーメン600円。スープが黒く見えるのだが、これは焦がしネギが入っているのだ。この店ではスープでさらに野菜や肉を煮るというやり方を基本としているから、スープをあっさりめにしてあって、そのまま使うとコクが足りないということなのだろう。実際ラーメンをたのむ人より、もやしそばとかタンメンとかをたのむ人のほうが多いみたいだった。

麺はわりと太めの平打ち麺。中国式だよな。それにしっかり味のついたもっそりチャーシューと味付け煮玉子、大量の太もやし。

こういうラーメン、僕も昔はよく食べていて、慣れ親しんだ味なのだが、今は東京でもどちらかといえば少数派になってしまっているのだろう。「和風化」の流れから、外れてしまっているということだよな。


中華そば 永楽 ラーメン / 大井町駅鮫洲駅青物横丁駅
★★★☆☆ 3.0