2010-11-09

朝めし

今朝は昨日のキムチチゲで白めし。このかまどさんの白めし、あまりにうまくて、僕は毎朝死んでいるわけで、なんとも幸せなことだと思っているのだけれど、ある人のブログを読んでいて、その人の恩師にあたる人が、とにかくうまいものを食うのに金を使って、物を買うことにはあまり興味がなかったとのこと、その影響を受けてその人も、同じように、物に囲まれることではなく、うまいものを食べることに幸せを感じるようになったということが書いてあって、僕も考えてみたらまったく同じ、30年前、大学生の時に買ったマウンテンパーカを、いまだに着ていたりするわけで、もしかして物欲と食欲というのは、二律背反の関係にあるのだろうかと、ちょっと考えてみたりした。

なぜそう思うかというと、物に囲まれて幸せを感じる人間の典型が、僕はアメリカ人じゃないかと思うのだが、アメリカの料理って、ロクなものがないからな。アメリカには各国の料理は、日本料理も含めて、もちろんありとあらゆるものが揃っているのだが、アメリカオリジナルの料理って、マクドナルドのハンバーガーくらいなものじゃないのか。実際アメリカでは、物を食べて喜びを感じることは、下品だとみなす風潮があると聞いた。

日本の場合は、「包丁一本サラシに巻いて」じゃないが、道具にしたって、アメリカ人のようにありとあらゆるものを新しく作り出すということじゃなく、できるだけ少ない種類のものを使って、最大の効果が上げられるような「技術」を習得することを、尊ぶところがあるからな。

「物」というのは、人間の外側にあるもので、「おいしさ」や「技術」は内側にあるもの。外と内のどちらを中心に据えるのかという、まさに存在論バーサス認識論、考え方の根本的な違いが表れているのかもしれないよな。

納豆には、今日はちゃんと忘れずに青ネギ。

キムチチゲにも青ネギ入れた。