2013-03-12

とても手軽で死ぬほどうまい。
「ハマグリの湯豆腐」

こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

このブログは、50歳バツイチ独身ひとり暮らしのおっさん、高野が、日々の自作料理を中心に、ひとり暮らし生活のあれこれを気ままに書き連ねているものです。
「どうか」と思われることも多々あると思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。


さて昨日の晩酌は・・・。



ハマグリの湯豆腐。



ハマグリも、今が旬の真っ盛り。
ハマグリを通年では置かない近所の商店街の魚屋も、この時ばかりは山と並べるようになる。

縄文時代の貝塚は、ハマグリだとのことだけれど、日本人にとってハマグリの味は、鯛とならんで黄金と言えるのではないかと思う。
淡白でありながら旨味にあふれ、食べ応えもプルプルとしている。

特にハマグリを煮炊きするとき出るだしは、まさに必殺、これ以上のものはないのではないかとすら思える。



ハマグリは、日本産は絶滅危惧種になってしまっているそうで、値段もとても高いけれど、中国産なら手頃な値段で売っている。

中国産でも、問題なくおいしく食べられる。



塩水に1時間くらい浸けて砂出しし、そのあと水でよく洗ったハマグリ6~7個を、大きめに切った豆腐1丁といっしょに鍋に入れ、かぶるくらいの水を張って中火にかける。


沸騰したら弱火にし、アクを取りながらハマグリの殻がひらくのを待ち、殻がひらいたら、味付けして火をごくごく弱くする。
味付けは、入れた水が3カップなら、酒大さじ3、うすくち醤油大さじ2、塩少々。



とろろ昆布を浮かべ、三つ葉を盛る。



これは手軽にできながら、死ぬかと思うくらいうまいっす。



あとは菜の花とシメジのおひたし。


サッとゆでた菜の花とシメジを水に取り、菜の花はよく絞り、シメジは水をふき取って、みりんとからし小さじ1、醤油小さじ2、削りぶしひとつかみくらいで和える。



カマスゴ。


中火にかけたフライパンでサッと焼き、ショウガとポン酢で食べる。



酒はぬる燗。








ヨリがもどった彼女とは、小さないざこざは色々ありながらもそこそこ順調に進んでいて、以前のようにツラくなってしまうことも、今はもうない。

考えてみたら今回の恋愛は、バーでたまたま隣り合わせた女性を相手にしている。
友達の紹介とか、社内恋愛など仕事の関係、通いつめた飲み屋で働く女の子とデキてしまうなどの、それまでにある人間関係を足掛かりにしたものではなく、身一つの恋愛であるわけで、ナンパなどもほとんどしたことがなく、身一つの恋愛はほぼ初めての経験であるぼくにとっては、得るものが大きい。



恋愛はどんなものでも、自分が相手を好きになるだけでなく、相手に自分を好きになってもらわないといけない。
だから「どうやって相手に自分を好きになってもらうか」が、恋愛においては大きな課題となってくる。

これは自分の身近にある人間関係を足掛かりにする場合には、戦術的な形をとることが多いと思う。
たとえば社内恋愛で、「相手の気を引くため仕事をがんばる」などというのは典型で、仕事をがんばり、社内での自分の立場を引き上げることにより、相手がそれを魅力と感じ、自分を好きになってくれるのを期待するということになる。



ところが身一つの恋愛は、足掛かりとできる人間関係がないわけだから、そのような戦術的なやり方は通用しない。
自分自身の振るまいのみにより、相手に自分を好きになってもらわないといけない。

それが分からなかったことが、ぼくが一旦、彼女と別れてしまうことになった理由だったと今は思う。



それではどうやったら、自分の振るまいだけから、相手に自分を好きになってもらえるかということだけれど、それは話としては簡単で、「自分が相手にとって魅力的な男性になる」ことだ。
しかしこのことは話としては簡単でも、実際にやるとなると難しい。

例えば「やさしさ」は、多くの女性が「やさしい男性が好き」と言うように、男性の魅力の一つだと思うけれど、やさしいだけの男性は、ただ女性から利用されて終わってしまう場合もある。
それでは突き放せばいいのかといえば、突き放すことが、ただ関係を終わらせるのを早めるだけの結果にしかならないことも多いと思う。



結局のところ「自分の魅力」とは、相手が感じるものでもあるし、相手と関わりを持ちながら、見つけていくしかないものであると思う。

さらに自分が好きになる女性というのは、自分が持っていないものを持っている人であるようにも思うから、そうであれば、自分の魅力は常に未知であり、新たに発見せざるを得ないものであることになる。



「彼女さんともまた別れてしまうかもしれないし。」


怖いこと言うなよ。