2013-02-28

手軽にできてほっこりとしたおいしさ。
「鯛あらの湯豆腐白みそ仕立て」

こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

このブログは、50歳バツイチ独身ひとり暮らしのおっさん高野が、日々の自作料理を中心に、ひとり暮らし生活のあれこれを気ままに書き連ねているものです。
「どうか」と思われるところは多々あると思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。


それから、私高野がテレビ出演することになりました。

3月3日(日)22時30分~ 「大阪ほんわかテレビ」

5分くらい出演の予定です。
関西ローカルの番組ですので、関西以外の方には見ていただけませんが、関西圏の方は、ぜひご覧いただけたらと思います。



というわけで、昨日の晩酌は・・・。



鯛あらの湯豆腐白みそ仕立て。



鯛のあらは、ぼくは大好きな食材の一つで、さすがに毎日は食べないけれど、一週間に一度くらいは食べたくなる。

何しろ、うまい。
肉質もふんわりとして、余分な主張が全くない。

さらに鯛のあらからは、黄金のだしが出る。
魚から直接出るだしとしては、ハマグリと並んで最高なのではないか。



しかも鯛のあらは、安い。
今日のもずいぶん大きく、一人では食べ切れないほどの量があるのが280円。

鯛あらも店によって鮮度が違うから、いい店を選ばないといけないけれど、この値段でこれだけうまいとなれば、定期的に食べてしまうのは仕方がない。



鯛あらは色々な食べ方があるけれど、だしを味わおうとするなら、やはり湯豆腐。
今回はこれを、白みそ仕立てにする。

白みそ仕立ての湯豆腐は、やさしい味がしてほっこりとうまい。



魚を白みそのだしで煮る場合、生臭みが出やすいから、ほんのちょっぴりのカラシを入れるようにするのがポイント。

それから鯛あらは湯通しし、徹底的に水洗いするのが、おいしく食べるコツとなる。



鯛あらを、給湯器の最高温度のお湯で、サッと湯通しする。



そのあと水で洗う。

特に徹底的に落とす必要があるのは、ウロコ。
ウロコが口に残ると非常に残念な気持ちがするから、一枚たりとも残さないつもりで、手でていねいに外していく。



鍋に10センチ長さくらいのだし昆布を敷き、洗った鯛あらと3センチ大くらいに切った豆腐を入れ、日本酒1/2カップとかぶるまでの水を入れて中火にかける。


沸騰したら弱火にし、アクを取りながら5分煮る。



味見をしながら適当と思われる量の白みそを入れ、さらに小指の先くらいのカラシを入れる。



沸騰を始めてから計10分煮て、最後にざく切りの水菜をひと煮する。



好みで一味唐辛子をふって食べる。



たまらんっす。



鯛の湯豆腐には、酒は絶対的に熱燗。


熱燗は、電子レンジでチンしてしまうとおいしくない。
小さく沸騰させた熱湯で、ゆっくり湯煎にすると甘みが出る。






昨日はやっと入金があったから、四条大宮のタリーズで仕事を済ませ、そのあとスピナーズでチョット一杯。
カウンターに、馴染みの女性客がいたから隣りに座った。

ビールを飲みながら話していたら、その女性、20~30代は仕事が楽しく、結婚など考えもしなかったけれど、40歳を目前にして「自分の人生、これでいいのか」と思うところがあるのだそうだ。



ぼく自身は早くに結婚、早々に家庭が崩壊したけれど、仕事については気持ちがわかる。
30代は経験と体力のバランスが一番いいときだから、どんどん前に進める実感がある。

しかし40を過ぎると、次は50。
仕事は60歳までと考えれば、50になれば「最後のひと仕事」ということになる。

ぼくの場合は、50歳からの最後のひと仕事は、自分がほんとにやりたいことをしたいと思い、47で会社を辞めた。

やはり40代になれば、誰でもそうして、自分の人生を考え直すものだと思う。



ところで自分の人生を考えるとき、気を付けなければいけないことがあると思う。

たとえば「成人」は、現在20歳ということになっている。
ところが成人式がスタートした終戦直後、平均寿命は50歳そこそこだった。

それが今では、平均寿命は80歳。

成人が「一人前になる」という意味だとしたら、その年令は、平均寿命に合わせて変わってくるものなのではないか。

50歳に対して80歳は1.6倍だから、20歳を1.6倍すれば32歳。

今の時代は実質的に、32歳が成人であると言えるのではないかという気がする。



同じように考えれば、40歳は、昔なら25歳。
50歳でも31歳。

全然若いということになる。

アラフォーのその女性には、

「これから結婚適齢期だよ」

と言い残し、ビールを一杯飲み終わったぼくは、スピナーズを後にした。



「自分がアホなことの言い訳にしてるでしょ。」


バレたか。