2013-02-27

手軽でありながら王道の味。
「紅鮭の粕汁」

こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

このブログは、50歳バツイチ独身ひとり暮らしのおっさん高野が、日々の自作料理を中心に、ひとり暮らし生活のあれこれを気ままに書き連ねているものです。
「どうか」と思われることは多々あると思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。



さて昨日の晩酌は・・・。



紅鮭の粕汁。



月曜に入金するはずだったお金は、火曜の夕方まで待っても入らず、所持金331円で晩酌を乗り切らないといけなくなってしまったぼく。
しかし冷蔵庫には、紅鮭のあらと酒粕、油揚げ、それに青ねぎが入っているから、あとは大根とニンジンだけ買い、粕汁を作ることにする。

本当はタバコも買いたかったけれど、大根1/2で97円、ニンジン47円で、残金の184円ではタバコ代には足りないから、タバコは節約して吸うことにした。



紅鮭の粕汁は、豚肉や他の魚を使った一般の粕汁とは、味つけが根本的に異なる。

一般の粕汁は、酒粕に加えてうすくちしょうゆと塩、またはみそなどで味つけするけれど、紅鮭の場合、かなりの塩分がすでに加えられている。
だから紅鮭の粕汁は、汁には塩分を加えずに、紅鮭の塩分を汁で薄めるようにする。

さらに紅鮭の塩気があまりきつい場合には、水に5~10分浸して塩抜きをしてもいい。



まずは昆布と削りぶしでだしを取る。


鮭はそれほどだしが出ないから、だしで煮たほうがうまい。



取っただしに、短冊に切った大根とニンジン、それに紅鮭を入れて火にかける。


アクを取りながら5~10分、大根が柔らかくなるまで煮る。



煮ているあいだに、だしを少し取り分けて、酒粕をふやかしておく。


酒粕は、がっぽりと入れたほうがうまい。



大根が柔らかくなったら、細く切った油揚げとふやかした酒粕を加え、さらに5分くらい煮る。






小口に切った青ねぎをふる。


塩気のある紅鮭と、まろやかな粕汁とのコントラストがたまらないっす。






月曜に歯医者の治療費が10円足りずに払えなかったときは、入金はその日の午後にもあると思っていたから、すぐに払えなかったのが申し訳なくもあり、また少し恥ずかしくもあり、

「1円を笑うものは1円に泣く」

という言葉を思い出したりして、自分の運のなさを嘆いた。

しかしお金は、結局それから丸2日間、着金しなかったわけだから、もし歯医者のお金が足りて、治療費を支払ってしまっていたら、ぼくは全くの無一文になり、2日間の生活を乗り切れなかったところだった。



そう考えると、10円足りなかったことは、歯医者さんには申し訳ないけれど、「神様に助けてもらった」とすら思えることで、ぼくには強い運が味方していることになる。



「今回の金欠で、どんな事態も乗り切れる自信がついた・・・」



「バカじゃない。」


だよな。