2012-05-28

ジェネレーションギャップ。
「鶏のつくね」


飲み屋には、ほんとに色んな人が来て、おなじ店でも、お客さんはいつもおなじじゃありません。

僕がよく行くバー「Kaju」は、マスターが僕とおない年なので、お客さんは僕より年が上の人も、下の人も来て、僕にとっては居心地がいいことになりますが、それでもたまにはかたよることがある。



先日行くと、お客さんは全員年下。

しかも全員、たぶん30代くらいの同年代。

Kajuは狭い店内で、L字型のカウンターを7~8人が囲むようになっているから、会話がはじまると、お客さんの全員が参加することになる。



ところがこれが、話が合わない。

お客さんの1人が森高千里のDVDを持ってきて、それを店のスクリーンで流しはじめた。

お客さんはみな、男性も女性も、森高千里に関心があり、とくに男性のうち2人は、かなりの思い入れがある様子。

20年ほど前のライブ映像を見ながら、森高トークがはじまった。



「あ、このライブ、『非実力派宣言』のころのやつですね・・・」

「この『ストレスが地球をダメにする』って歌詞は、この時代としては、すごいよな・・・」

熱のこもった語りが店内を飛び交っていきますが、もちろん僕は、蚊帳の外・・・。



森高千里のファンの人には悪いけど、ライブ映像を見ていても、あの人形っぽい見た目は、まったく魅力を感じない。

森高千里が活躍したのは、僕がもう成人になってからだから、自分も友達も、アイドルとして意識したことはなく、とくべつ思い出もない。

これが「ジェネレーションギャップ」というものなのでしょう。



ところが僕とおない年のマスターは、自分だって森高千里のことなど知らないはずなのに、巧みに話を合わせている。

バーのマスターなのだから当然です。

僕は1人で話に入れず、それ以上いても入れる見込みもなかったので、焼酎を1杯飲んだら店を出ました。



その晩は、1杯だけ飲むつもりで家を出たので、そのまま帰ればいいところ、話に入れなかったものだから、もう1軒行きたくなってしまう。

そこで帰り道の方向にある、別のバーへ行きました。

そこはKajuとはちがい、カウンターがまっすぐ長めで、お客さんもバラバラで飲み、1つの話題で盛り上がることはありません。



若いマスターの「キム君」は、お酒をおごると、

「ありがとうございあ~す」

とうれしそうに礼をいう。

時々は僕の前にも付いてくれるので、

「この店は生バンドとか入れたらいいんじゃないかと思うよ・・・」

などと先輩風を吹かせます。



しかしキム君が前からいなくなると、すぐ手持ち無沙汰な感じがしてしまう・・・。

それでやはり、こちらでも、1杯飲んで店を出ます。



なんとなく寂しい気持ちで家路につきましたが・・・。



だいたい1杯だけ飲むつもりで家を出ているんです。

それで十分なんですから。

延々と語るのは、バーじゃないところでやってください。






昨日は一昨日のイワシが3尾、まだ冷蔵庫に余っていたから、それを梅煮にすることにしました。

でもそれだけだと、タンパク系がどうも足りない気がする・・・。



豆腐は一昨日、さんざん食べたから、そうなると、やはり肉類。

ちょっと一品付け加える、軽いおかずをと考えて、頭に浮かんだのは「つくね」。

焼き鳥屋で1~2本、串に刺さったのがお膳に並ぶのはいいものです。



スーパーで鶏ひき肉、1パック200グラム。

それに冷蔵庫に残っていた新ごぼう、30センチくらいの1本。

玉ねぎ4分の1、全卵1個、パン粉1つかみ、塩少々、おろしショウガ少々・・・。



これをよくこねて、平たい形にまとめ、表裏を中火で焼く。

さらに弱火で5分ほど、フライパンのフタをして火を通す。

醤油とみりん、各大さじ2、酒と砂糖各大さじ1のタレをそそぎ、煮詰めてからめ付けたら出来あがりなのですが・・・。



異常に大量になってしまいました。

これ1個でよかったんだけど・・・。

タネを半分、冷凍しておけばよかったんですが、作ってるときには考え付きませんでした。



でも味は抜群。

鶏肉とごぼうの取り合わせは、最高です。

長ねぎと片栗粉じゃなく、玉ねぎとパン粉を入れたのも、よかった気がします。






イワシ梅煮は、サッと煮付けるのもいいですが、コトコト炊くのもまたおいしい。



イワシは頭を落としてハラワタをかき出し、よく洗い、筒切りにする。

梅干し1~3個の種をとり出し、包丁でよくたたく。

鍋に酒をたっぷりと水を加え、イワシがかぶるくらいの量にして、たたいた梅干しと、醤油とみりんそれぞれカップ4分の1、砂糖大さじ1、おろしショウガ少々を入れ、火にかけ沸騰させて味をみる。

イワシを入れ、アクを取り、落としブタをして弱火で30分くらい煮る。



火を止めたら、そのまましばらくイワシを煮汁につけておくようにすると、甘酸っぱい梅干しの味がよくしみます。






あとは冷やしトマト。




キュウリのひね漬け。




これらを肴に、酒を2合飲みました。

肴はけっこうな量でしたが、すべてぺろりと平らげました。






昨日も1日いい天気・・・。

でもさすがに昨日は、1日仕事をしてました。