2011-08-16

焼きそば麺は一つでいいに決まってる

こないだ東京で、泥酔して料理を作っていて火傷したらしいんだが、よく憶えていないという件について、目撃情報があった。どうやらおれは、炒め物をしていて、フライパンを持ったまま後ろへひっくり返ったらしい。それで後ろにある戸棚の取っ手に背中をぶつけ、ポロシャツを破いて、その時擦り傷がついたんだろうと。

たしかにフライ返しに失敗して、床一面に炒め物をばらまいたおぼろげな記憶はあるんだが、まさかひっくり返ったとは思わなかった。危ねえな、まったく。自分が火傷するくらいならまだいいんだが、万が一人に火傷でもさせていたらと思うとゾッとする。

まあしかし幸い大事には至らず、ポロシャツが破けて着れなくなったことくらいで、傷ももう痛みはほとんどないから、笑い話で済ませられることにはなっている。

最近は正体不明になるまで飲むことはほとんどないのだが、昔はしょちゅうだった。道端で寝込むなんてのは日常茶飯事、自動車を運転して裏道を時速100キロで飛ばすなんてことをしたこともある。これは今でも、その時よく人を轢かなかったとゾッとするのだが、人を轢き殺してしまって、その後の人生を刑務所で送るということだって、一歩間違えばありえたわけだ。人間ってのはほんとうに、危うい道を歩いてるってことだよな。



昨日の昼めしは、あら大根の煮凝り。あら大根を汁にひたしたまま冷蔵庫に入れておくと、汁に溶け出したゼラチン質がかたまり寒天状になるという話だが、やはりあら大根は、ここまでやってひと通りだよな。この煮凝りで酒を飲んでもうまかろう、炊きたての白めしにも言うことなし、風情ある食い物ができあがる。


冷蔵庫に白菜が余って使い切れそうになかったから、浅漬にしてみた。塩もみして酢をぶっかけ、だし昆布といっしょにタッパーに入れてみたんだが、昨日の時点ではまだ漬かりが浅かったが食えないことはない。だいたい白菜の浅漬を200円近くも出して買うことを考えれば、60円の白菜を買い自分で漬け込んだほうがいいに決まってる。



晩めしは豚と小松菜の焼きそば。豚コマ肉と、見切り品を50円で買った小松菜を炒め、酒にしょうゆ、ニンニクショウガのタレを入れ、焼きそば麺をそこで炒めて出来上がりという何てこともないやつなんだが、いつもこの焼きそば麺の量のことで、かなり真剣に悩むのだ。

だいたい晩めしを食うのは夜の10時か11時で、食い終わって酒を飲んだらそのまま寝てしまうのだから、麺は1袋でいいに決まっているのに、どうしても2袋買いたくなる。昨日もふと気が付いたら、スーパーのカゴに麺が2袋入っている。無意識のうちに、手が2袋取ってしまっているのだ。そのうち1袋を棚に戻すまでに、スーパーの棚の前で5分はあれこれ考えることになる。

しかし炭水化物ってのは悪魔だな。うまいんだもんな。もう糖尿になったってかまわないから、おれは炭水化物を食いたいだけ食いたい、と思ってしまう人の気持ちもわかる。糖尿病がもう少し深刻な病で、なったら即死ぬとかいうことなら、おれもあきらめが付くんだが、インシュリンの注射をするだの食餌制限をするだの透析をするだの面倒臭いことになるのは、まっぴら御免被りたい。というわけでおれはタバコの方はやめないくせに、焼きそば麺は一つで我慢しているわけなのだ。