2011-05-22

高速バス

火曜日に京都を発って、けっきょく8組のひとたちと話をして、いままた京都へもどる高速バスに乗っている。

今回全ての移動で高速バスを使ってみたのだけれど、なかなか悪くなかった。京都から名古屋というのは、高速バスでも2時間半ほどで、これはまったく新幹線を使う必要はない。でも名古屋から東京というのは、バスだと5時間以上かかるから、以前広島から東京へ夜行バスで行ったときに、ふくらはぎを痛めてしまった僕としては、ちょっと不安だった。さらに今回、名古屋東京間の夜行バス、3,000円という最低価格のものを利用してみたのだ。

しかしこれは、思ったよりもかなりよかった。「旅の散策ツアーズ」というやつなのだけど、3列シートで、前の席との間隔もきちんと取ってあり、乗務員も感じがよい。新幹線だと1万円以上し、ほかのバスも4000円を超えるものが多いなか、この値段というのはまったく信じられない。名古屋東京間の高速バスは、かなりの激戦区で、いろんな会社がバスを出しているから、やはりそこで生き残っていくためには、思い切ったことをしないといけない、ということなのじゃないかと思う。

高速バスというと、「トイレ」の問題がひとつあるのじゃないかと思う。高速バスに乗り慣れていないと、万が一途中でトイレに行きたくなった場合に困るからと、トイレ付きのバスを選びたくなってしまう。

でも2時間トイレに行かないことを我慢できない状況というのは、実際にはそうそうはないわけで、またそのような緊急事態には、運転手に申し出れば、次のパーキングで止まってくれたりもする。トイレがないバスのほうが、総じて席が広く、値段が安くなる傾向があるような気がするから、慣れてきたら、トイレなしのバスを選ぶのが正解なのだ。

また夜行バスの場合、「寝られるか」という問題がある。これは正直にいうと、あまり寝られない。とくに名古屋東京などの場合だと、12時過ぎの発車で5時過ぎには到着してしまうから、寝られる時間自体が少ないし、また途中の休憩で、寝ているひとに配慮して、起こさないよう、アナウンスを流さなかったりはしてくれるけれども、車内灯がつくとやっぱり目が覚めてしまい、かなり細切れの睡眠にならざるを得ない。

だからこれは、考え方として、「寝られると思わない」としておけばいいのじゃないかという気がする。だいたい人間、一晩くらい寝なくたって大したことはないし、また寝られないと思っておけば、ちょっと寝られただけでありがたいと思える。リクライニングの状態は、飛行機だったらビジネスクラス並だから、体がつらいということはあまりなく、それほど心配する必要もないのじゃないかという気がする。