2011-04-11

南禅寺

今日は午後から南禅寺に行ってきた。いろいろすることもなくはないのだけれど、やはりここの桜だけは、きれいに咲いているうちに見ておかないと、あとで後悔するとおもったのだ。
以前は京都市内をどこへ行くにも、広島で1万円で買ったママチャリを利用していたのだけれど、最近は片道30分くらいの距離なら歩くか、それより遠いようなら電車やバスをつかうようにしている。
京都の道はとにかく狭くて、路地が狭いことはもちろんなのだが、大通りでも歩道が狭いところが多い。けっこう気をつかって走らないと危ないから、それよりも街並みや景色をながめたり、ぼうっと好きなことを考えたりしながら歩いているほうが楽しいし、だいいち歩くというのは運動としてかなり基本的な感じがして、自転車に乗るより充実感がある。

南禅寺はちょうど1年前、京都に来たばかりのころに初めて桜を見にいって、境内を歩きながらそこここを見まわるうちに、木々の一本一本が周到に計算して植えられているということに気付き、涙が出そうなほど感動したのだったけれど、それから秋にもみじを見て、もみじは桜よりもさらにきれいで、それで今回もう一度桜を見ると、やはりもみじのきれいさよりは落ちるわけなので、初めて見たときほどの感動はなかった。
もみじはやはり、真紅のものからオレンジ色のもの、黄色のものと、色が何種類もあって、さらにそれらが緑色をバックにし、そこに日が差していたりすると、幻想的というほどきれいなのだよな。

桜はただ見るというよりも、そこで酒をのむというのが、なんとも気持ちがいいものだから、今度の週末あたりには、散りはじめの桜の下で、またおでんと日本酒と洒落込みたいとおもっている。

昨日はグルメシティで、鮭のアラが、またたっぷり入ったのが150円という激安価格で出ていたので買ってきた。ジャガイモや玉ネギ、ゴボウ、ニンジン、大根、それにシメジ、厚揚といっしょに汁にしたのだけれど、初め鮭といえばやはり石狩鍋だろうということで、味噌仕立てにするつもりだったのが、このところうす味のしょうゆ仕立てにハマっていて、豚肉、鶏肉と連発して、これがうまかったものだから、昨日もやはり、おなじくしょうゆ仕立てにしてみたら、また死ぬかとおもうくらいうまかった。
鮭のアラが、これはチリ産の解凍ものだったのだけれど、とろけるかとおもうほどやわらかかったということはあるのだが、以前は僕は、淡口しょうゆをつかうばあい、変にこだわってみりんをあまり入れなかったのだけれど、そうではなく、みりんをきちんとたっぷり入れて、その上で、淡口しょうゆを若干ひかえめに入れるようにすると、味がバッチリ決まるのだな。

酒は福島、「大七純米生もと」を1合半。やはり本醸造の「からくち生もと」より、たしょう値段は張るが、こちらのほうがだいぶうまい。すこし酸味があるところがまたいいのだな。

今日の昼めしは、残しておいた鮭汁をおかずに白めし。白めしはあいかわらず片手鍋で炊いているのだが、以前より上達してずいぶんうまく炊けるようになった。ポイントとしては火をきちんと強くすることと、蒸らすときに水気がこもらないよう、すぐに火を止めてしまわないで、とろ火でしばらく温めておくこととふんでいる。