2011-04-12

鶏とカブの鍋

今回の統一地方選挙、京都市では府議選と市議選の投票があって、中京区は府議は定員以上の立候補はなかったみたいで、無投票で決まっていたが、市議のほうは自民から民主、公明、社民、共産、それに地域政党の「京都党」というのが旗揚げしたみたいで、そこの候補者もいて、それなりにひと通りが選挙戦を繰り広げたようだった。
僕もどの候補に入れるか、看板をみながらいろいろ考えたのだったけれど、自民と民主には入れる気がしないし、公明も宗教団体がバックについているから除外、社民はあまりに興味がなく、残った共産党と、京都党の若い候補者とを比較して、いちおう京都だけでなく、全国的に影響力がありそうな共産党に投票しておいた。
完全な消去法なわけで、とくにどこといって、日本を良くしてくれそうなところは見当たらなかったということなのだけれど、結果は京都党がトップ当選して、あとは自民、公明、自民、共産の順で票を分け合ったらしい。
東京でも現職石原慎太郎が再選を果たし、全国的に民主は惨敗だったわけだが、これはかなり「なんだかな」な状況なわけだ。

だいたい原子力発電所が、これまで「絶対に安全だ」といっていたものが、じつはまったく安全ではなく、しかも実際に事故がおきたとき、対策らしい対策がまったく取れないという事態は、長年の自民党政権下でつちかわれてきたことであって、本来は悪いのは自民党であるはずなのに、こうやっていま自民党が息を吹き返して、「自分は原発推進論者だ」などという石原慎太郎が都知事に当選するというのは、どういうことなのだ。
日本人はそのために、民主党に政権交代したはずだったのに、なぜだかよくわからないが、民主党がまったく機能していない。
小沢一郎は以前「民主党ではまた政権をになう能力がない」といったわけだが、その通りだったということなのか。
新聞などで漏れつたわる話をきくと、菅首相は官僚を信用せず、何でも自分でやろうとするので、かえって物事を悪化させているということもあるとのことだけれど、かといってたしかに、いままでの路線通りにすすめてしまっても意味がないわけだから、単に菅首相に「リーダーシップがない」ということなのか。
とにかく菅首相がダメなことがあまりにはっきりしてしまっているから、リーダーシップがあれば何でもよいということで、石原が選ばれてしまったということもあるのだろうし、この国はどちらへ行くのか、まったく危機的状況であるということはかわりがない。

しかしすくなくとも、今回の震災や原発の問題があって、「日本が危機的状況である」ということは、国民全体が認識することとなったのだとおもうのだよな。それはいいことだ。
危機的状況であったのにもかかわらず、それを認識すら出来ていなかった、以前にくらべたら、はるかにマシだといえるのだとおもう。

マシだとはいえるが、やはりこの先、あまりどうなりそうな感じもしないな。
これからほんとなら、原発事故がなぜ起こったのかとか、これから日本のエネルギーをどうしていくのかとか、そういうことについて、きちんと話し合っていかないといけないわけだけれど、何事も角を立てずに、「まあまあ」と物事をすすめていくことを美徳とする日本人が、今回の原発事故くらいでそんなに簡単に変わるわけはない。
日本のことを考えると、ほんとにまったく、頭が重くなるな。

昨日はグルメシティ日曜の特売で鶏もも肉を買ってあったので、それとカブをあわせて、ふたたび鍋。
味付けはもちろん昆布だしにみりんと淡口しょうゆといういつものパターンなのだが、いやこれもうまかった。

白めしのおかずにも言うことなし。