2010-12-30

年末の挨拶まわりその1 「ほっこりBar Kaju'」

年末も押し迫ったので、行きつけの飲み屋に挨拶に行くことにした。
2軒ほど、ちょこちょこ通っていた飲み屋があるのだが、ここ数カ月、家で飲むのが楽しくなってしまって、外でまったく飲んでいなかったから、心配しているに違いないのだ。

まず一軒めは、「ほっこりBar Kaju」。

大宮通錦小路の角のところに「寛遊園」といういかにも昭和な、小さな飲み屋が軒を並べる飲み屋街があって、ほとんどはおじさんたちのパラダイスなのだが、一軒だけ、20代の女の子でも一人で入れる洒落たダイニングバーがあり、それがKaju。

厚い扉に閉ざされていて、初めて入るときにはちょっと勇気がいるが、これは当然、店主がそのほうがいいと思ってやっているわけで、そういう敷居が高い店は、中に入ると居心地がいいというのは、相場が決まっているのだ。

L字型のカウンターに、8人も座れば満員になる、狭い店内。
暗めの照明で、飾らない、落ち着いた感じの内装になっている。

飲み物がひと通り揃っているのはもちろんだが、食べ物もけっこう色々あって、しかも安い。
ギョウザやキムチなど、マスター手作りの物も多い。
だから食事をしたあとの2軒めとしての利用だけじゃなく、食事をここですると考えても、じゅうぶん大丈夫なのだ。
僕も昨日は、何も食べずにここへ来た。

とりあえず生ビール。

つまみはギョウザ。
香味野菜がたっぷり入って、つまみにはうってつけ。

それから、「千恵ちゃんのなめ茸」。
千恵ちゃんというのは新町通錦小路の角にある「桃栗」というバーのママで、この桃栗がまた、落ち着いたいい店なのだが、このなめ茸はそのママの手作りなのだそうだ。
なめ茸が手作りできるとは知らなかった。

当然熱燗へ行く。

チャンジャ。
僕は個人的には、この店のつまみでは、これがいちばんおすすめ。
チャンジャというとだいたいは、おちょこか何かに入って、ほんのちょっぴりしか出てこないものだが、この店ではこんなに出しちゃって大丈夫なのかよ、というくらい、たっぷり出てくる。
それなのに400円。
これをやはりたっぷりと添えられている青ネギと混ぜて食べる。

店内にスクリーンがあって、だいたい70年代から80年代の洋楽DVDがかかっているのだが、昨日はマスター、僕に見せようと思っていたと言って、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントをかけてくれた。
いややっぱり、年内に挨拶に行ってよかったわ。

あとはまた例のごとく、僕が南禅寺のもみじだの、天龍寺の精進料理だのについて語りに語り、相手は京都地元民、まったくもって釈迦に説法、でもマスターはいい人で、それを嫌な顔一つせず聞いてくれるわけだが、そうして時間がたって、お客さんが増えてきたあたりで失礼した。
この店は実際、10時過ぎて行くと、満員で入れないことも多いから、注意が必要なのだ。


食べログ「Kaju」