2010-11-23

鍋まつり

京都中央市場で「鍋まつり」があったので、鍋好きの僕としては、当然出掛けていくわけだ。毎年恒例でやっているものだそうで、市場の関係の組合の人とかが、それぞれブースを出して、23種類の鍋がふるまわれる。海産物や野菜などを販売するブースもあったりして、「市場の文化祭」というような位置づけなのだろうな。

あんこうの吊るし切りの実演や、

「京野菜特命宣伝大使」によるコンサートもあり。

鍋のブースは、だいたいこんな感じの人たちがやってる。

で早速食べようと思ったのが、それほど狭くはない場内なのだが、ものすごい大混雑。

どのブースも大行列になっていた。でも出来上がって並べられているものを、お金を払って受け取るだけだから、列はどんどん前へ進んで、それほど長くは待たないのだ。

まず食べたのは、「名物 とりなべ」。カニとか松茸の鍋も多かったが、そういうのは味も想像できるし、だいたい家で食べることがないから、参考になりそうにないので省略。僕は鶏鍋は、しょっちゅう家で食べるからな。どんなものか興味が湧いたのだ。

焼いた鶏のつくねが入っていて、だしは塩仕立て。なるほどな。かなりうまかった。値段は200円。

次はあんこう鍋。あんこうはちょびっとだが、いちおうしっかり肝も入っていて、なかなか美味。200円。

かき汁鍋。かきは沈んでいて見えないが、3つ入ってた。なぜわざわざ「汁」と付いているのかというと、かきそのもののだしを味わうために、野菜は少なくした、ということかとは思うのだが、そのわりにはかきのだしも、それほど利いてはおらず、これはイマイチだったかな。200円。

京風 大根だき。これは鍋というより、おでんでござる。大根にはきちんと芯まで、味がしみていた。ちくわとお揚げ、それに水菜が、たしかに京都風。200円。

海鮮豚汁鍋。これは僕が今日食べた中では、唯一300円したものなのだが、豚肉のかけらが一枚に、海老のすり身が二つ、野菜はちょびっと、それに煮詰まって塩っぱすぎる汁、吉野家の豚汁のほうがまだましじゃないかという、怒りすらこみ上げる、最低の一品。魚屋の兄ちゃん連中がやってるみたいで、三条商店街の魚屋の若旦那も中で立ち働いていたが、もうちょっと考えて、一から出直してもらいたい。

石狩鍋。鮭といくらはちょびっとだが、大量の大根と白菜が入って、しかも200円という、良心的で、からだが温まる、豚汁とはえらい違いの一品。でもこの頃には、もう腹がいっぱいになっていて、申し訳ないが、野菜はちょっと残してしまった。

食料品のブースもずいぶんあったが、満腹と人疲れで、きちんと品定めをする気にならず、また実際売ってるものも、一人で食べるには量が多すぎるものが多く、何も買わずに帰ってきた。しかしこれだけ種類の鍋を、いちどきに食べられたということには感激。ほんとは23種類ぜんぶを食べてみたかった。来年もまた来たい。