2010-08-10

泉涌寺

日曜に行ってきた。
泉涌寺。
「せんにゅうじ」と読む。

かなり広い境内で、鬱蒼とした東山のふもとの道を、ずっと上がっていく。

いやここは、山に囲まれていて、しかも観光客は少なめで、静寂な寺の雰囲気を味わうには、ほんとにいい場所だな。
見るものも全くないわけではない。
仏殿は重文。
中には観音様、阿弥陀様、弥勒様。
ただ阿弥陀様は、現在修復中だった。

この寺には、「楊貴妃観音像」というものがあって、これが一つのウリなのだ。
楊貴妃の死後、玄宗皇帝が作らせたものを、1255年に日本に持ち帰ってきたのだそうだ。

泉涌寺ホームページより。
気品のある顔立ちで、見ていて飽きない。
鼻やあごに描かれているヒゲのようなものは、ヒゲではなく、慈悲を説く口の動きや、ほほえみを表しているのだそうだ。

泉涌寺は皇室の菩提寺ともなっていて、四条天皇から幕末までの、歴代天皇の墓がある。
でも天皇の墓が、お寺にあるって、何だか不思議だな。

泉涌寺の塔頭である、来迎院。
忠臣蔵の大石内蔵助は、この寺を好み、色々と世話になったのだそうだ。
小泉元首相もここが好きで、たまに訪れるらしい。

大石が寄進した茶室。
大石はここで、赤穂浪士たちと、討ち入りの相談などもしたのだそうだ。


泉涌寺ホームページ