2013-08-09

意外だが黄金のおいしさ、トマトの入った麻婆ナス

昨日のおっさんひとり飯は・・・。

昨日のおっさんひとり飯 トマトの入った麻婆ナス

トマトの入った麻婆ナス。



このあいだ京子さんのところで食べたハンバーグトマトソース煮込みに
ナスが入っているのが珍しいと思ったのだが、
よくよく考えてみるとひき肉とトマト、それにナスの組み合わせは、
「ナスミート」という黄金の料理があることに気がついた。

だからハンバーグトマトソース煮込みにナスを入れるのも、
うまいに決まっていた訳なのだが、京子さんの料理には他にもこのように
「一見珍しいように思えて実は王道」な取り合わせが見られることが多く、
やはり京子さんはさすがだなと思う。

それはともかく、このナス入りハンバーグトマトソース煮込みを
作ってみようかと思ったのだけれど、ハンバーグをこねて焼き、
さらにトマトソースで煮込むというのは、一人の一食分を作るとなると
けっこう面倒くさい。

そこでハンバーグはやめ、同じひき肉とトマト、ナスの取り合わせとして、
麻婆ナスにトマトを入れることにした。



麻婆ナスにトマトを入れるとは聞いたことはなかったが、
黄金の取り合わせなのだからうまいに決まっている。
実際に作って食べてみると、やはりさわやかな味がして、実にうまかった。

麻婆ナスには甘辛い味噌を入れることが多いが、
トマトのさわやかな味を活かすため、オイスターソースとしょうゆだけで仕上げた。
粉山椒も入れない方が、さわやかになると思う。



まずはフライパンにゴマ油とサラダ油を多めに引いて中火にかけ、
大きめに切ったナス2本をじっくり炒める。

トマトの入った麻婆ナスの作り方(1)

5分ほど炒め、ナスがややしんなりしてくるあたりで火から下ろして
皿に取りだしておく。


続いてフライパンにゴマ油少々を引いて強火にかけ、
豚ひき肉150グラムをよく炒める。

トマトの入った麻婆ナスの作り方(2)

豚肉に火が通ったら、豆板醤大さじ1と、ショウガとネギのみじん切り
それぞれ大さじ2ほどを加えてさらに炒める。


酒とオイスターソースそれぞれ大さじ1ずつ、砂糖と醤油小さじ1ずつを加えて
少し炒め、水1カップを注ぐ。

トマトの入った麻婆ナスの作り方(3)

味を見て塩加減をし、ナスを戻しいれて2~3分煮る。


さらに8等分のくし切りにしたトマトを入れ、トマトがしんなりしてくるまで
1~2分煮たら、片栗粉大さじ1に水大さじ2の水溶き片栗粉を入れてトロミをつける。

トマトの入った麻婆ナスの作り方(4)



固めにゆでて水で洗い、熱湯で温めたそうめんの上にかける。

トマトの入った麻婆ナス

さわやかな味に、そうめんがよく合う。



あとは定番の、キュウリとワカメの酢の物。

キュウリとワカメの酢の物

うすい小口切りにして一つまみの塩で揉み、5分くらい置いて水で洗って水気を
よく拭きとったキュウリと、水で戻してやはり水気を拭きとったワカメ、
うすく切ったミョウガ、それにちりめんじゃこを、三杯酢(酢とみりん、うすくち醤油
を1ずつの割合)で和え、捻りつぶしたゴマを振る。
全くのオーソドックスな作り方。



おとといの鯛あら煮付けの残り。

鯛あら煮付けの残り

魚の煮付けは冷蔵庫に入れておくと煮凝りになるから、
温め直すよりそのまま食べた方がうまい。



昨日は晩酌前に、久しぶりにスピナーズへ行った。

四条大宮 スピナーズ

「久しぶり」というのは「土曜日以来」という意味だが、
スピナーズへはちょくちょく行っているから、
4日行かないだけで久しぶりな感じがする。



店に入ると富士山登頂から帰ってきた松下奈緒がカウンターに座っていたから、
隣に座って話を聞いた。
五合目から2日がかりで登頂し、山頂で見たご来光は、
この世のものとも思えない程きれいだったそうだ。

ぼくはもうこの年になり、「富士山に登ろう」などとはこれぽっちも
思うことはないのだけれど、登った話を聞かせてもらうことは楽しい。
松下奈緒は全身が筋肉痛になっているとのことだったが、
普段まったく運動しないぼくなどは、死んでしまうのではないかと思う。



それからぼくは、浴衣を買った話をした。
「Kaju」で浴衣祭りがあるからで、もし京都へ来なかったら、
ぼくは死ぬまで、浴衣など買うことはなかったのではないかと思う。

さすが京都、松下奈緒やマスターのキム君、その他その頃には何人か増えていた
カウンターのお客さん全員が、男性も女性も、浴衣の着方は知っていて、
「帯の巻き方はYouTubeを見ろ」だの「帽子はかぶったままでいい」だの、
「セカンドバッグは絶対に持つな」だの色々と教えてもらった。

ぼくは焼酎を2杯お代わりし、何人かはそれから「焼肉へ行こう」と言っていたが、
おとなしく家に帰って晩酌をした。



「スピナーズがおっさんにとってはリビングみたいなものなんだよね。」

チェブラーシカのチェブ夫

四条大宮が家みたいなものだしな。