昨日の晩酌は、ゴーヤと豆腐がまだ半分余っていたので、
キムチのゴーヤチャンプルーを作った。
これも梅かつおのゴーヤチャンプルーに続いて黄金とも思える味で、
また昨日もついつい酒を飲み過ぎてしまった。
この料理を作ったのは、ツイッターでゴーヤとキムチの和え物を作っている
のを見たからだ。
ゴーヤとキムチを合わせるとは思い付いたことがなかったが、想像しただけで
うまそうである。
それではゴーヤチャンプルーにキムチを入れてもおいしいだろうと思った
わけだが、実は今回の料理、「キムチのゴーヤチャンプルー」と名前を付けるか、
「ゴーヤの豚キムチ」と名前を付けるか、ちょっと迷った。
ゴーヤチャンプルーにキムチを入れたものは、豚キムチにゴーヤと豆腐を
入れたものと、話としては同じになる。
材料の共通点が多いということで、ゴーヤチャンプルーとしたが、
今回の作り方は、豚キムチに近いものとなっている。
でも本当は、料理の名前などどうでもいいのであり、家庭料理の場合には、
なんと名前をつけたら良いか分からない物の中に、面白さがあると思う。
料理にキムチを使うには、キムチの味が、料理の味を直接左右することになる。
今回のはスーパーで買ったものだが、もし韓国食材店が家の近くにあるのなら、
そちらで買うようにした方がおいしい場合が多いと思う。
料理に使うためのキムチは、「汁が多い」のを選ぶのがポイントになる。
スーパーで売られているキムチは、おそらく日本人が、汁がたくさん入っていると、
「同じグラム数なのに損をした」と思う場合が多いからだと想像するが、
汁がほとんど入っていないのが多い。
でもキムチの味は、「キムチの汁の味」なのである。
それから料理に使う場合には、キムチは買ってすぐに使わず、
1~2週間たち、ちょっと酸っぱくなったくらいの方がうまい。
キムチの場合は、賞味期限を大幅に過ぎても、料理に使うには問題ない。
キムチと豚肉を炒める場合、キムチで豚肉に下味をつけるとおいしくなる。
一口大に切った豚コマ肉150グラムと、同量くらいのキムチ、そしてたっぷりの
キムチの汁を混ぜ合わせ、5分ほど置いておく。
フライパンにサラダ油少々を引いて強火にかけ、うすく切ったゴーヤをサッと炒める。
炒めたゴーヤは皿に取り出しておく。
つづいて一口大に切った木綿豆腐を、中火でじっくり炒める。
表と裏がきつね色になったら皿に取り出す。
フライパンを強火にかけ、今度はゴマ油少々を引いて、豚肉とキムチを炒める。
豚肉に火が通ったら、ゴーヤと豆腐を戻しいれ、全体を大きく混ぜたら、
酒とみりん、うすくち醤油大さじ1ずつの合わせ調味料を入れる。
上下を返しながら、豆腐が汁気を吸い込むまで、1分ほど炒める。
最後に一旦火を止め、真ん中を少し凹ませて、生卵を割り落とす。
フタを閉めて弱火にかけ、卵が半熟になるまで火を通す。
卵を崩さないよう、フライ返しを使って慎重に、皿に盛ったご飯の上にのせ、
指で捻りつぶしたゴマをふる。
ゴーヤとキムチは、思った通り、まさに黄金の相性である。
半熟卵は、崩して周りになすり付けながら食べる。
キムチ炒めは、やはり半熟卵が合う。
それからこの料理のポイントは、やはり豆腐。
しっかり焼いてあるから、バッチリ味がしみている。
「これはたしかにお酒が進むね。」
また寝るのが遅くなってしまったよ。