2013-08-27

イカとキュウリの梅ダレ炒めの作り方を
飲みながら考えていたら、
食べ始める時点ですでに酔っ払っていたのである。

昨日は何を作るか考えずにスルメイカを買ったので、
料理を始める前になり、どうやって食べるか考えた。

昨日の晩酌 イカとキュウリの梅ダレ炒め

1時間ほどあれこれ考え、結局キュウリと合わせ、梅ダレで炒めたのだが、
その間に焼酎を5~6杯のみ、食べ始める時点ですでにかなり
酔っ払ってしまったのである。



ぼくは食材の買い出しを、何を食べるか考えてからすることもあるけれど、
何も考えずにお店へ行って、ただ「これが食べたい」と思ったものを
買って帰ることもある。

昨日は後者で、安くて新鮮なスルメイカを買ったはいいけれど、
料理を始める段になるまで、どうやって食べるか決めてなかった。



そこでまずは焼酎を作って考え始める。

今夜の献立は、まずは焼酎を作って考え始める

ぼくの場合、何をどう作るかを考えたり、それで実際に料理したりすること自体が、
格好の酒の肴になるのである。



スルメイカは新鮮だから、ワタを使うこともできる。
イカワタを使った料理として、まずは最強なのは、檀一雄の「イカのスペイン風」で、
それに触発してこないだ作った「イカワタみそ炒め」もかなりうまい。

ただぼくの場合、ブログをやっている関係もあり、
ただこれまで作ったことがある料理をまた作るのではなく、
何か新しさがほしいところだ。
そこでちょっと考えてみたところ、
「イカワタ炒めにトマトを入れたらうまいのでは」
と思いついた。

イカとトマトは最強ともいえる相性で、この相性は、
イカワタが加わっても崩れないだろうと思われた。
そのことをツイッターに書いてみたら、塩辛とトマトを合わせた人がいて、
「おいしかったから大丈夫」
とのコメントももらった。

それではそれを作ろうかとも思ったけれど、
昨日はどうも、コッテリとしたイカワタ炒めは、たとえトマトが入って
あっさりさわやかになったとしても、どうも食べる気がしなかった。
そこでさらに、焼酎をお代わりしながら、
あれこれ考えることとなった。



スルメイカは、梅ダレで炒めてもうまい。
以前ゴーヤとスルメイカを梅ダレで炒めたことがある。

昨日はキュウリが買ってあったから、ゴーヤの代わりにそれを合わせることに決め、
味出しに長ねぎとシメジを少し入れることにした。

あと問題は、味付けである。

梅ダレは、梅肉をみりんとうすくち醤油で溶き伸ばすが、
それだけだとコクが足りない。



梅ダレのコク出しとしては、まずはかつお節が定番である。
「梅かつお」ということになり、これはぼくも、よく使う。

ただそれだけでもまだ、何となく、コクが足りないような気がしたから、
もう一つ、何かコクの出るものを加えたいと思った。
こういう場合、ぼくがよく使うのは、ゴマ油である。

ゴマ油は、しょうゆやショウガ、オイスターソースなどとはよく合って、
それらとの相乗効果で、料理にさらにコクを出す。
ただゴマ油が、梅かつおと合うのかどうかがよく分からなかった。

まずゴマは、日の丸弁当にゴマ塩を振ることからも分かる通り、
おそらく梅干しとはよく合うし、さらにかつお節とも合わないことはないだろう。
だからゴマと、梅干し、かつお節は、それぞれ2者同士は、
相性がいいことになると思うが、この3つを合わせた場合、
本当においしいものになるのか、ぼくにはちょっと自信がなかった。



ぼくは以前、2者同士の相性がいいからと、3者を合わせたところ、
すごくまずかったという失敗をしたことがあり、それは、
オクラと納豆と大根おろしである。

オクラと納豆、オクラと大根おろし、納豆と大根おろしは、
それぞれ最高の相性だけれど、
この3つを混ぜてみると、この世のものとは思えないほどまずかった。
今回も、もしかしたら同じことになる可能性がある。



そこで、実際にちょっと試してみることにした。

味付けをちょっと試してみる

梅干しとかつお節、ひねりゴマ、みりんとしょうゆを混ぜ合わせ、味見してみる。

「これはいける・・・」

梅干しの酸味に対し、かつお節とゴマが互いに役割を違えながら、
うまくコクを加えるようになっている。

ということで、ようやく味付けが決まった時には、焼酎の水割りを4~5杯も飲み、
すでにかなり、酔いが回ってしまったのである。



イカは捌いて胴は輪切り、足はぶつ切りにし、キュウリは7~8ミリの太さに切る。
長ねぎ少々は斜め切り、シメジ少々は、石づきをとってほぐしておく。

イカとキュウリの梅ダレ炒めの作り方(1)

梅ダレは、まず梅干し1~2個分の梅肉を、かつお節と合わせて叩き、ペースト状にする。
それをみりんとうすくち醤油大さじ1ずつで溶き伸ばす。



フライパンにゴマ油少々を引いて強火にかけ、キュウリを炒める。

イカとキュウリの梅ダレ炒めの作り方(2)

じっくり炒め、青臭さがなくなるようにする。



続いてイカと長ねぎ、シメジを入れて、さらに炒める。

イカとキュウリの梅ダレ炒めの作り方(3)

30秒ほどで、イカはすぐにピンク色になってくる。



イカがピンク色になったところで、梅ダレを入れる。

イカとキュウリの梅ダレ炒めの作り方(4)

上下を返しながら1分ほど炒め、味を見て必要なら塩を入れ、火を止める。



皿に盛り、捻りつぶしたゴマを振る。

イカとキュウリの梅ダレ炒め

昨日はここに、そうめんを添えた。



ゴマとかつお節は、いい具合にコクを出している。

イカとキュウリの梅ダレ炒め




梅肉の酸味は、イカにもキュウリにもよく合っている。

イカとキュウリの梅ダレ炒め




昨日作ったのは、あとはとろろ昆布の吸物。

トロロ昆布の吸物

お椀にかつお節とトロロ昆布、しょうゆ、焼き麩、ネギを入れ、お湯を注ぐ。

これはほんとに手軽で、最近では汁物は毎日これになっている。



ナスの塩もみ。

ナスの塩もみカラシ酢醤油

かつお節とからし酢醤油。

ナスはからしも相性がいい。



みょうがの冷奴。

みょうがの冷奴

一味とポン酢しょうゆをかける。

気が付いたら、今日も酸っぱいものばかりになってしまった。



「こうして毎日ずっと飲んでいるんだもんね。」

チェブラーシカのチェブ夫

ほんとに酒が好きなんだよな。