〔バーの楽しみ方(1)〕バーには「自分に合うバーと合わないバー」があるだけだ。
からの続きです。
バーには、店によって様々なカラーがある。
これは主にはマスターやママの性格や考え方によって決まってくるもので、
お客さんの自主性を尊重し、それほど細かく干渉しない店もあるし、
逆にお客さんが退屈しないよう、あれこれ工夫する店もある。
またバーのカラーは、常連のお客さんによって作られるところも大きく、
お客さんの顔ぶれが違うと、店の雰囲気がまったく変わることもある。
常連さんの振る舞いは、もちろんマスターやママの意向を反映してはいるけれど、
例えばマスターやママはお客さんにそれほど話しかけないのに、
常連さんが、初めてのお客さんに積極的に話しかける、などということもある。
バーの雰囲気は、実際に店に入ってみないと、決して分からない。
もちろん店構えも、店の性格を判断する大きな材料にはなるけれど、
一見無愛想な店構えのところほど、実際に中に入ってみると和気藹々としている、
などということも少なくないから、見た目だけでは判断できない。
だからバーのカラーを知るためには、とにかくまずは、店に入ってみることが
必要になってくる。
家の近くに10軒のバーがあれば、その全てに入ってみれば、自分に合う店が
かならず1~2軒は見つかるはずだとぼくは思う。
◆初回は1杯だけ飲んで出る
行ったことがないバーに入るに当たり、まず怖いのは、「料金」だと思う。
料金は多くの場合、店の前に掲示されていると思うけれど、
バーはチャージなどを取る場合もあるから、たしかに実際に入ってみないと
いくらかかるかよく分からないところはある。
またバーへ行って、「楽しめなかったらどうしよう」というのも、
不安材料になると思う。
楽しめないと、ズルズルと店を出られないことになってしまいがちだ。
だから初めてのバーへ行くときは、
「1杯だけ飲んで出る」
ことを決めていくのがいいと思う。
1杯だけなら、もし多少高かったとしても、バーの料金など知れているし、
また実際にいくら掛かるのかが、1杯だけだと分かりやすい。
それにもし楽しくなくても、初めから「1杯飲んで出る」と決めていれば、
ズルズルとそこに居残ってしまうことにもならない。
1杯だけだと、店にいる時間は30分くらいなものだと思うけれど、それだけいれば、
店の雰囲気はある程度はつかめることになる。
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◆「これ」と思った店には3回行ってみる
1回行ってみて、もし「悪くない」と思える店があったら、次にその店に、
3回続けて行ってみるのがオススメである。
店の雰囲気は、お客さんの顔ぶれによって大きく変わることがある。
初めに行った時にイマイチであったとしても、お客さんが変わると、
打って変わったように楽しくなることは珍しくない。
また3回行けば、マスターやママが顔を覚えてくれることになる。
そうなるとマスターやママの対応が変わり、前よりもっと楽しくなることもある。
バーの雰囲気をまず知るために必要なのは、以上の2つだとぼくは思う。
バーは大してお金が掛かるわけでもないし、どんなバーに入ったとしても、
「取って食おう」という人はいるわけもない。
初めての店に入るのは、たしかにちょっとした勇気が必要にはなるけれど、
一歩を踏み出し、それによって新しい世界を見つけられることを知ってしまうと、
今度はそれが快感にも変わってくる。
ただこれは繰り返しにはなるけれど、10軒のバーがあったとしたら、
1~2軒はかならず、自分に合ったところが見つかると思うけれど、
逆にいえば、それ以外の店は、
「あまり楽しめない可能性がある」
ということである。
だからもし、バーに入って楽しめなかったとしても、
「自分の振る舞いが悪かったのではないか」
などと気に病まず、
「あの店は自分に合わない」
と、割り切ってしまうことが大切ではないかと思う。
「バーで気を付けることとかあるのかな。」
次はそのことをちょっと書くよ。