2013-07-30

実は簡単に出来る、鯛めし

昨日のおっさんひとり飯は・・・。

昨日のおっさんひとり飯 鯛めし

鯛めし。



ぼくは切り身の魚はどうもあまり買う気がせず、
やはり食べるなら、頭の付いている魚がいいと思う。
切り身ももちろん、うまいには違いないのだが、
頭がなく、さらに骨までない魚など、魚を食べている気がしない。

魚はやはり、骨をしゃぶって食べるのが、何といっても醍醐味だ。
骨の近くの肉は、実際にぷりぷりとして味がいいし、
骨からきれいに肉をはずして食べることに、
一種掃除でもしているような快感もある。

最近ではスーパーが、骨の全くない魚を売り出しているそうだが、
それ程馬鹿な話はないのであって、そんなことをしても、
魚離れを加速する事にしかならないようにぼくは思う。
それよりもスーパーはもっと、魚の料理法や食べ方を、
教える努力をする事が必要なのではないかと思う。



という訳で、鯛アラなのだが、
鯛アラがいかに安くて美味いかということは、
これまで散々言ってきたから、今日は言わない。
しかし「料理が簡単だ」という事については、ハッキリさせておきたいと思う。

鯛のアラは、漠然と「料理が面倒だ」と思っている人も多いと思う。
たしかにアラは臭みが出やすいから、ちょっとした下処理は必要になる。
でも手間が掛るのは、それだけなのだ。

まず鯛は、それだけで日本人にとっては完璧な味だから、
だしを取ったり、調味料をあれこれ使ったりする必要が全くない。
また余計なものを合わせる必要もないから、
他の材料を切ったりする手間も掛らない。
だから料理の手順がシンプルになり、あっという間に出来てしまう。

嘘だと思うのなら、やってみてもらいたい。
あまりに簡単で、拍子抜けするのは請け合いだ。



まず鯛は、給湯器の熱湯にサッと浸してすぐに湯を捨て、
水でよく洗う。

鯛めしの作り方(1)

この時ウロコを一枚残らず取ることだけは、多少の時間を掛けるようにする。

水をふき取り、一つまみの塩をパラパラと振りかけたら、
焼き網で表裏をサッと焼く。
これは臭みを抜き、香ばしい風味を付けることが目的だから、
軽く焦げめが付けば、それでいい。


鍋に5センチ角くらいのだし昆布を敷き、
研いでザルに10分くらい上げておいた米1カップ、水1カップ、
酒とうすくち醤油大さじ1を入れたら、その上に焼いた鯛を置く。

鯛めしの作り方(2)

フタをして中火にかけ、湯気が勢いよく出てきたら、弱火に落として10分炊く。

土鍋なら、そのまま火を止めて10分蒸らす。
金属製の片手鍋などの場合なら、蒸らす時に温度が下がり過ぎてしまうから、
消える寸前の小さな火にして5分蒸らし、さらに火を止めて5分蒸らす。


炊き込みご飯は、フタを開ける時が楽しみだ。

鯛めし

鯛のいい香りがする。


まずは細く刻んだ大葉をのせ、そのまま食べる。

鯛めし 大葉のせ

鯛は文句の付けようがない味がする。


さらに氷水を入れ、わさびを落として、お茶漬けのようにかき込む。

鯛めし 氷水のお茶漬け

これがまた、耐えられなくうまい。



昨日はあとは、たたきキュウリの梅かつおも作った。

たたきキュウリの梅かつお

スリコギでたたいて割り、一口大にちぎったキュウリを
一つまみの塩で揉み、5分ほど置いたら水で洗って水気をふき取る。
細く刻んだみょうがと合わせ、かつお節と一緒にたたいた梅肉、
みりんとうすくち醤油少々で和える。

これもさっぱりして、夏に食べるには実にうまい。



ぼくは口の利き方が悪くて損ばかりしてきていて、
小さな頃から親や先生に
「一呼吸おいて少し考えてから話せ」
と口を酸っぱくして言われ続けた。

学生時代や仕事を始めてからも、
キツイ言い方をして女子を泣かせたことは数知れず、
その場合、仮にどんなに言い分が正しかったとしても、
こちらが謝らなければならない羽目になる。

会社で役員をやっていた頃、役員会に遅れてきて、
それまでの話をまったく無視して怒鳴り散らす社長に対し、
滔々と説教をしたこともある。

ぼくがその後飛ばされたのは、言うまでもないことだ。



ぼくもさすがにこの年になり、自分の欠点は自覚していて、
口の利き方には気を付けているつもりなのだが、
性格はそう簡単には直らないものらしい。
今でも時々、やらかしてしまう。

先日も、バーで女性のお客さんを泣かせた。
泣かせるつもりなどなかったのだが、泣いてしまったものは仕方がない。
謝りのメールを送ったのだが、まだ返事はない。

こんなことで、この先の人生やっていけるのかと
自分で自分が不安になるが、
きっとまた、やらかしてしまうに違いない。

まあしかし人生、なるようにしかならないのだから、
ぼくは自分の人生を、淡々と歩むだけなのである。



「バカは死んでも治らないって言うからね。」

チェブラーシカのチェブ夫

そうなんだよな・・・。