2013-07-29

和風味で作る、豚肉とキャベツ等のカレー煮込み

昨日のおっさんひとり飯は・・・。

豚肉とキャベツ等のカレー煮込み

豚肉とキャベツ等のカレー煮込み。



キャベツが冷蔵庫に、一個の半分も残っていたから、
これを何とか使い切りたいと思い、あれこれ考えると、
どういう訳か「カレー煮込み」しか思い浮かばない。

カレー煮込みが特に好きという訳でもないのだけれど、
以前京子さんの店で食べたのが、印象に残っているのだと思う。

カレーだから、豚肉を入れることにした。
キャベツと豚肉は、黄金の相性だ。
これに玉ねぎと、やはり冷蔵庫に残っていたインゲンくらいを
入れようかと思っていたが、折角だから、
ジャガイモ、ニンジン、油揚げ・・・、冷蔵庫にあるものを片っ端から入れ、
残り物整理を兼ねることにした。

味付けは、カレールウを使ってしまえば簡単だが、
それでは何も面白くないので、和風の味付けに、カレー粉を加える事にする。
ただここで、ウスターソースとケチャップを隠し味に加えるのが、
和風のカレー味を作る場合のポイントになると思う。

上に卵の黄身を落とし、青ねぎと一味を振ることにして、
これで構想は一通り完了ということに相成った。



フライパンにだし昆布を引き、ゴロゴロと切ったジャガイモ、ニンジン、
ざく切りのキャベツと玉ねぎ、筋をとって3センチくらいに切ったインゲン、
細く切った油揚げ、一口大に切った豚コマ肉を入れ、
水1カップ、酒とみりん、うすくち醤油を大さじ2、砂糖大さじ1、
カレー粉大さじ1、ウスターソースとケチャップ、おろしショウガ小さじ1を入れて、
火にかける。

豚肉とキャベツ等のカレー煮込みの作り方(1)

煮立ってきたら、カレー粉がダマにならないように少し混ぜ、
フタをして、強めの中火で10分煮る。


10分経ったらフタを外し、味を見て塩加減をする。

豚肉とキャベツ等のカレー煮込みの作り方(2)

火を強火にし、上下を返しながら、煮汁がほぼなくなるまで煮詰める。


皿に盛り、卵の黄身を落として青ねぎと一味を振る。

豚肉とキャベツ等のカレー煮込み

だしは昆布だけだが、これで十分おいしく出来る。



今エリック・クラプトンの “I Got The Same Old Blues” という曲をコピーしていて、
毎日2~3時間はギターを弾いている。
今はYouTubeにライブ映像等がいくらでもあり、ギタリスト本人の手の動きを
つぶさに見ることが出来るようになっているから、コピーの手間は、
レコードを繰り返し聞くしかなかったぼくが学生だった頃に比べると、
飛躍的にかからなくなっている。

ただ今の若いギタリストたちは、それを必ずしも「恩恵」とは、
受け取っていないのだろうとも思う。
コピーがラクになり、たしかにギターを弾くための敷居は下がったが、
おそらくそうして参入が容易になった分、ギタリストの競争は激しくなり、
さらにテクニックも、ぼくが学生の頃と比べるとずいぶん高度化しているから、
ギタリストになることの難しさは、結局は昔と変わらないのだろうと思う。



1日に2~3時間も練習をするというと、「頑張っている」と聞こえるかも知れないが、
実際にはその全く逆で、練習を始めると「やめられない」のだ。
以前マラソンを趣味にし、毎日トレーニングして全国の様々な大会に出ている
素人ランナーの知り合いに、マラソンなどやろうと思ったこともないぼくは、
「マラソンのどこがそんなに楽しいのか」
と聞いたことがある。
知り合いは、
「練習するとその分タイムが上がったり、走れる距離が伸びたり、
やっただけ結果に結びつくのが楽しい」
と言っていたのだが、ぼくのギターもそれと同じだ。

「練習は裏切らない」という言葉を聞いたことがあるような気がするのだが、
ギターも練習すればするだけ、これまで弾けなかったフレーズが弾けるように
なったり、弾けていたフレーズも、もっとスムースに弾けるようになる。
弦を抑える左手の指も徐々に筋肉がつき、指先にはマメができて硬くなり、
弦がどんどんラクに抑えられるようになる。
そうなると、「もっと上手く弾きたい、もっと上手く弾きたい」と思うようになり、
これは一種の「中毒」と言えるのではないかと思うのだが、
一旦練習を始めてしまうとやめられなくなり、仕事をそっちのけで
続けてしまうという訳なのだ。



最近ではそうやって、1日に2~3時間もの時間を、クラプトンと向き合っている。
「ギターをコピーする」とは、「手の動きを再現する」という意味で、
何度もやっているうちに、クラプトンのちょっとした手癖なども分かってくる。
ある手癖を発見すると、それまでどうしても出せなかった一連の音が、
一気に出せるようになったりするのが面白い。

しかしそうしてクラプトンの手癖を探っていると、何となく、クラプトンの
人間性までが感じられるような気になっていて、それが最近は、
ちょっと辛くなっている。
クラプトンのギターの手癖は、「スローハンド」と呼ばれるのだけれど、
「手はそれ程動かないのに音はたくさん出る」
ことに特徴がある。
これは要は、ギターが音を出すための基本的作業である、
「左手で弦を抑えて右手ではじく」という事以外で音を出す、
様々なやり方を駆使することで可能になっているのだが、
もしかしたらクラプトンは、日常生活の上でも同じ様に、
基本的なことに正面から取り組むことをせず、
それを上手くショートカットする方法をあれこれ探るような人なのではないかと、
クラプトンの手癖を再現しながら、ぼくなどはちょっと思ったりしてしまうのだ。
「そうだったらあまり好きなタイプじゃないな」
などと、勝手に想像してみたりしている。



もちろんそうは言っても、クラプトンは超一流のギタリストなのだから、
学ぶことが多いのは言うまでもない。
特にクラプトンは、古いブルースのテクニックをよく勉強している人で、
それがぼくが、クラプトンの何よりいいと思う所だ。



「ちゃんと仕事もやってよね。」

チェブラーシカのチェブ夫

うん、分かってる。