2013-03-05

あっという間にできてたまらないウマさ。
「甘鯛の酒蒸し」

こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

このブログは、50歳バツイチ独身ひとり暮らしのおっさん、高野が、日々の自作料理を中心に、ひとり暮らし生活のあれこれを気ままに書き連ねているものです。
「どうか」と思われるところも多々あるとは思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。




というわけで、昨日の晩酌は・・・。



甘鯛の酒蒸し。



魚屋へ行ったら奥で魚を捌いていた若大将が、

「甘鯛、今日はオススメですよ・・・」

声をかけてきた。
普段は一匹千円以上もする甘鯛を、三枚におろして皮を剥いたのが250円。

食べ方を聞いてみると、

「ムニエルにしたりとか・・・。酒蒸しもおいしいですよ。」

甘鯛は蒸すと、極上のだしが出るとのこと。

魚屋のおばさんも言う。

「野菜を一緒に色々入れると、それが甘鯛のだしを吸うのがまたおいしいんよね・・・」

だし好きのぼくは、甘鯛を買って、酒蒸しにすることに決めた。



次は八百屋へ行き、酒蒸しに何の野菜を入れたらいいか、ご主人に相談する。

「長ねぎなども入れてみたらいいんですかね。」

八百屋のご主人は、若い頃あちらこちらを食べ歩いたとのこと、物の食べ方を知っている。

「長ねぎだと、甘鯛のだしが濁ってしまいますよね・・・。
豆腐やシメジ、それにほうれん草なんかもおいしいですよ。」

そこで八百屋でシメジとほうれん草、そのあと豆腐屋で豆腐を買って、家に帰った。



食事の支度は、酒を飲みながらやると楽しい。


芋焼酎を常温の水で割り、ポッカレモン100を5~6滴たらす。



ほうれん草はサッとゆで、水に取って絞っておく。





炒め鍋に水を入れて小皿を敷き、その上に載せたちょっと深めの皿に、甘鯛とシメジ、豆腐を並べていく。



塩ほんの一つまみと酒少々をふり、水滴防止のアルミホイルを隙間を開けてかぶせたら、炒め鍋のフタをして中火にかける。

10分蒸したらゆでたほうれん草を入れ、さらにほうれん草が温まるまで1~2分。



ポン酢をかけて食べる。


これは、たまらん。



あとはハマグリの潮汁。


塩水に浸けて砂出しし、よく水で洗ったハマグリを、ハマグリが5個なら2カップほどの水に入れ、酒大さじ2ほどを入れたら中火にかける。
アクを取りながら殻が開くのを待ち、殻が全部開いたら、大さじ1ほどのうすくち醤油で味付けして火を止める。

お椀によそい、トロロ昆布を浮かべる。
ハマグリのだしは最高。



厚揚げの焼いたの。


中火にかけたフライパンで、厚揚げを軽く焼き色がつくくらいに焼き、青ねぎとショウガ醤油をかける。



酒は燗酒。







晩酌を終えたら、四条大宮「スピナーズ」。


熊の男性に聞きたいことがあったので、出かけて行った。

熊の男性は案の定、カウンターの端で飲んでいた。
隣に座って話をし、用件は早々に終了。



用件が終わったからといって、すぐに帰るわけではない。


ウイスキーの水割り。

これを飲んだら帰ろうと思っていたら、板野友美似の女性が来て、熊の男性と反対側のぼくの隣の席に座る。
板野友美と熊の男性はぼくを挟んで話を始め、ぼくもそこに加わることとなる。



飲むうちに、板野友美が持ち込んでいたミックスナッツの、ジャイアントコーンをくれと言ったら、板野友美はピスタチオをぼくに渡す。
黙ってピスタチオを食べるぼくに、熊の男性、

「それはボケなあかんでしょう、ネタ振りなんですから・・・」

京都に来て3年になるぼく、奇妙な関西弁は喋るようになったけれど、「ボケとツッコミ」は難しい。
笑いのツボが関東とは全く違うから、関西流のやり取りが始まると、何を言ったらいいのか分からず、頭が真っ白になってしまう。



それから熊の男性、板野友美による、ボケ方の授業が始まった。

「ジャイアントコーンをくれと言ったのにピスタチオを渡されたのなら、まずはジャイアントコーンを食べながらボけ、それから『ピスタチオやないかい』とツッコむのが基本形ですわ・・・」

聞けば頭では分かるものの、いざやろうとするとうまくできない。

できないついでに、ウイスキーをもう一杯。





授業は延々と続き、終わったのは午前4時。
ぼくはフラフラと、家に帰った。



「懲りないね。」


アホだよな。