こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。
このブログは、50歳バツイチ独身ひとり暮らしのおっさん、高野が、日々の自作料理を中心に、ひとり暮らし生活のあれこれを気ままに書き連ねているものです。
「どうか」と思われることは多々あるかと思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。
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さて昨日の晩酌は・・・。
アサリ酒蒸し、青のりの吸い物、菜の花と生節のポン酢。
アサリは旬が真っ盛り。
旬のアサリは丸々と太って身入りがよく、他の季節とは全然ちがう。
こないだ大宮通を歩いていたら、向こうからアサリ星人がやってきた。
アサリ星人は、頭が大きなアサリの形をしていて、クリっとした目が2つ付いている。
体は痩せていて、黒いタイツ地のぴったりとした上下を着、茶色い半ズボンとブーツを履いている。
ガニ股でヒョコヒョコと歩いてきたアサリ星人は、ぼくの前に来ると立ち止まり、右手の人差指をぼくの顔の前で前後させながらこう言った。
「オウ、オマエ、アサリはもう食ったか。」
「ちょこちょこ食べてますけど・・・」
ぼくが答えると、アサリ星人は急にまじめな顔になり、目の下に付いている小さな口を、ぼくの耳元に近付けてこう言った。
「アサリは・・・、酒蒸しだからな・・・」
言うが早いか、アサリ星人は再びガニ股でヒョコヒョコ歩きながら、大宮通を南へと下って行った・・・。
・・・という夢を見た。
なんのこっちゃ。
というわけで、昨日はアサリ星人の言葉にしたがい、アサリの酒蒸し。
アサリ酒蒸しは、作るのは異常に簡単だけれども、アサリのうまみを味わうには打ってつけ、酒にも最高に合う。
アサリは海水くらいの塩水に1時間くらいつけ、砂出ししておく。
そのあと両手で殻をこすり合わせるようにしながら、水でよく洗う。
洗ったアサリを鍋に入れ、酒と水1/4カップくらい、うすくち醤油小さじ1くらいを入れ、フタをして中火にかける。
アサリの殻が全部ひらけば出来あがり。
器に盛り、青ねぎをふる。
プリップリっす。
青のりの吸い物。
吸い物のだしでしめじをサッと煮て、青のりを入れたら一煮立ちさせて火を止める。
青のりに塩気があるから、味は薄めにしておくのがコツ。
菜の花と生節のポン酢。
サッと塩ゆでした菜の花と、生節、みょうがをポン酢で和える。
菜の花はほんとにすぐ火が通るから、ゆで時間は10秒ほど。
酒はぬる燗。
晩酌を終えたら、スピナーズへ行く。
酒は十分飲んだけれど、ちょっとご無沙汰していたから、顔を出したい気がしたのである。
大宮通を北に上がると、蛸薬師通をちょっと過ぎたあたりに煌々と光る灯りが見えてくる。
ドアを開け、5段ほどの階段を降りて店に入ると、昨日も一杯にお客さんが入っていた。
カウンターに座っていた横山やすし似の男性、市毛良枝似の女性、草なぎ剛似の男性、熊の男性に挨拶し、ぼくは九十九一似の男性、桐島かれん似の女性が座るテーブル席に混ぜてもらう。
スピナーズのイケメンバーテン コウイチ君も、今日は休みで、お客さんとして飲みに来ている。
九十九一は、今度ライブに出演するそうだ。
「絶対来てくださいよ」と念を押される。
飲んでいるのはウィスキーの水割り。
かなり濃い目に作られている。
ぼくは、酒にはあまりこだわらない。
日本酒だけは、ゆっくりとつけたぬるめのお燗が好きだけれど、あとは飲めればそれでいい。
飲むほどに酩酊し、記憶が怪しくなっていく。
熊の男性、草なぎ剛似の男性と二言三言話したけれど、何を話したかはよく覚えていない。
やがて鳳蘭似の女性、「酒房京子」の京子さん、北野大似の若い男性がやって来て、カウンターは賑やかになった。
でもぼくは、腹が減ってきた。
そこでスピナーズを出て、一人で「餃子の王将」へ。
スピナーズのマスター キム君に薦められたみそラーメンを食べ、家に帰った。
「覚えてないなら飲まなくてもいいのに。」
初めからないのと一緒だもんな。