2012-08-11

さわらトマト煮

昨日の晩酌は、久々に洋食。
さわらのトマト煮と、豆腐のサラダ。



トマト煮は簡単で、どんな材料にも合い、出来あがりも赤くあでやかな感じになる上に、トマト缶を使えばトマト2~3個分が入ったものが100円しないで売っているから、心強いお助けメニューになりますね。
ただトマト煮はやはり、ニンニクとオリーブオイルをたっぷりと使うとおいしくなるから、そうなると他に和風メニューをならべると、和食の繊細な味わいをすべて蹴散らしてしまうことになる。
だからトマト煮をするのなら、献立全体を洋風にしないといけなくなるのが、面倒といえば面倒だけれども、トマト煮を満喫しようと思うなら、そのくらいは仕方ありません。



白身魚のトマト煮は、トマト煮の中でも王道の1つだと言えるんじゃないかと思いますけれど、昨日はさわらを使いました。
さわらは塩焼きにしようとすると、皮が焼き網にくっついてしまってなかなかうまくいかないんですが、トマト煮にするならそんな心配はありません。
トマト煮にはハーブを色々入れたりもしますけれど、ローリエだけあれば、十分おいしくなるんじゃないかと僕は思います。






まずはさわらに軽く塩コショウし、小麦粉をはたいて、オリーブオイルをひいたフライパンで、まずは皮目、つづいて身を、中火でこんがりと焼き色をつける。
焼き色がついたさわらは、一旦取り出しておく。



火をすこし弱めてオリーブオイルを足し、ニンニク1かけと玉ねぎ4分の1のみじん切りをじっくり炒めたら、ゴロゴロと切ったジャガイモを炒める。
やっぱりトマト煮にジャガイモは、欠かせないですよね。



トマト缶を注ぎ込み、ローリエと白ワイン少々を入れ、うすめに塩コショウをして、フタをして弱火で20分ほど煮込む。
最後に味を見て、塩加減すれば出来あがり!
ほんとに簡単。



器に盛ったら、みじん切りしたパセリをたっぷりとふりかける・・・。







洋風メニューの副菜は、やはりサラダ。
豆腐を入れると、白和え風になってまたうまいです。



野菜は何を使ってもいいと思いますけど、昨日はレタスにキュウリ、完熟の万願寺とうがらし。
よく水切りした木綿豆腐を手でくずし入れ、味付けは、ツナ缶に玉ねぎうす切り、ニンニクみじん切り、それにたっぷりのオリーブオイルとポッカレモン100、ひとつまみの塩。






いただきます!
洋風メニューには、やはり白ワイン。



ワインにはどうしても、フランスパンが欠かせないと思うんです。




ほっくりと煮えたさわら。




味がしみたジャガイモが、またうまい。







昨日は晩酌を終え、10日ぶりにSpiner'sへ行きました。
店へ入ると、カウンターには顔なじみの常連さんたちの姿。
金曜の夜だから、12時を過ぎると後から後から人が入ってきて、ソファー席まですべて一杯、立ち飲みする人もちらほら。



熊の男性は、もちろんいます。
もうほとんど、この店の主のようになっている。



先月は、胃の調子が悪くてしばらくお休みしていた横山やすし似の男性の姿も。
横山やすしの男性は、顔もメガネも話す口調も、ほんとに横山やすしにそっくりで、元気になり、どぎついジョークをふたたび飛ばしまくっている。



烏丸せつこ似の若い女性。
彼氏が転勤で京都を離れてしまい、寂しがっているのかと思いきや、今はネットで連絡も取れるし、自分も仕事を始めたりで、それほどでもないとのこと。



板野友美似の女性は、若いのだけれど、なんと昨日、離婚届を提出してきたのだとか。
お祝いに、一杯おごってあげました。



カウンターでの会話は、人が入れ替わり、行きつ戻りつしながらも、あれこれの話題へと広がっていきます。
昨日盛り上がったのは、まず「おまえ」という呼び方について。



東京人の感覚として、親しく話すようになった者同士が、同じくらいの年齢の人、または年下の人に対して「おまえ」と呼ぶのは普通のことで、何もおかしくないと思える。
友達同士なら、何の疑問もなく「おまえ」と呼び合うし、横山やすしの男性が僕に対して、「おまえ」と呼ぶことも、僕は気に障ったことは一度もない。



ところが関西では、おまえという呼び方をしてもいいのは、ほんとうに、よっぽど親しい場合に限られるようで、下手な人をおまえと呼んでしまうと、

「なんでおまえに、おまえ呼ばわりされなあかんねん」

ということになるのだそうです。

たしかに僕がホームグラウンドにしているバー「Kaju」のマスターも、他のお客さんにおまえ呼ばわりする人に対しては、「それはやめてくれ」と注意すると言っていました。
僕もどちらかといえば、親しみの気持ちを込めるつもりで、すぐ人をおまえ呼ばわりする方なので、これは関西では、気を付けなくてはいけないなと思いました。



それから昨日は、草彅剛似の男性が、彼女をどうやって作ったらいいかという話になりました。
草彅剛の男性は、名古屋出身、名古屋の大学を卒業して、この春就職して京都に出てきたのだそうです。
会社には若い女性は1人もいない。Spiner'sにも、20代前半の女性はそれほど来ないから、どうやって出会いを探したらいいのだろうと、あれこれ思いあぐねています。



僕は、僕がよく行くタリーズコーヒーには、若いかわいい女の子がほんとにたくさんいるから、行ってみたらどうかと言いました。
そうしたら隣にすわる市毛良枝似の女性が、

「私の友達でも、タリーズコーヒーで知り合って付き合うようになったカップルがいる」

とのこと。
それにはびっくり。僕はタリーズコーヒーにどんなにかわいい女の子がいても、見ている以上のことをしたことはありません。
すると横山やすしの男性は、

「おまえ、そんな見てるだけではアカンねん、男なら、かわいい子にはガンガン行かな・・・」

いやそう言われても、タリーズコーヒーでは僕は無理です(笑)



それから僕は、草彅剛の男性に、

「まずは美容院へ行って、『カッコよくしてください』と言い、見た目を変えてみたらどうか」

と言いました。
草彅剛の男性は、けっこうかわいい顔をしていますが、髪型も服装も、女性ウケしようとしているようには僕には見えません。
すると草彅剛の男性、

「いや、僕は、僕のありのままを好きになってくれる女性を探したいんです・・・」

でももし彼女が欲しいのなら、まずは女性がどう思うかを考えるのが大事なんじゃないかと僕が言うと、市毛良枝の女性が、草彅剛の肩を持ちます。

「高野さんの考えはそうかもしれないけれど、女性に媚びても、彼女はできないと思う・・・」



どうなんでしょう?



僕は自分の結婚が失敗した理由を、あまりに相手のことを考えなさ過ぎたことだと、自己分析しています。
たしかに女性から、「この男性は女性に媚びている」と受け取られるのは、マイナスであるに違いありませんが、それはまだその男性が、女性がどう思うかについて、考え足りないことを意味していると思えます。
男女関係に限らず、ものごとはどんなことでも、相手のことを考えて、考えて、考え抜いたその先に、自分と相手が共に幸せになるあり方が見つかるものなんじゃないかという気がするんですが・・・。



まあしかし、僕も昨日は、そのことを草彅剛の男性と市毛良枝の女性にうまく伝えることができず、話は一致点を見出すことなく終わりました。