2012-05-31

酒の飲み方。
「イサキの塩焼き」


酒も、若いころは、ガブガブと飲んでいました。

まだ自分がどのくらい飲めるのかわからないから、つい飲み過ぎることになる。

それでも飲み始めは、「注意しよう」とも思うけれど、飲むにつれ、その注意力自体がなくなってしまいます。



また友達で、自分より飲めるのがいると、

「負けた・・・」

というかんじがする。

そうなると、負けず嫌いに火がついて、さらに飲んでしまうことになる。



しかしそのうち、体力も落ちてくる。

二日酔いで酒が残ると、翌日の仕事にも差し支えるようになる。



それで今では、僕も学んだ・・・。

酒席にすわった瞬間に、まだ一滴も飲んでなくても、酔っ払えるようになりました。



「食い物といっしょに酒を飲む」ことも、そのうちだんだん覚えてくる。

人類も、酒を初めて発見したころは、酒だけガブガブ飲んでいたのではないでしょうか。

それで何人もの人が死んだり、廃人になったりするうちに、害のない飲み方を、長い時間をかけ編み出してきた・・・。



「ロシア」はその点、すごかった。

年末年始の正月休みのとき、ウラジオストックでロシア人の家に泊めてもらったことがあります。



家に着いたら、まず食事。

ショットグラスにウォッカを注ぎ、乾杯したら、いっき飲み。



ロシアも正月休みだったから、料理は冷蔵庫にいれてある冷菜が中心。

あとはボルシチくらいを温める。



ところがこれが、いくら食べても、自分の皿からなくならない。

皿の料理をすこし食べると、家の人が両側から、倍くらいの量の料理を、テーブルからとり分けてくれる。



ウォッカの乾杯は、10分に1回。

食事のあいだに、ボトル半分くらいは飲んだけれど、同時にお腹も死ぬほどいっぱい。

だからそれほど、酔いがまわらない。

これはけっこう、体にいいのかも・・・。



ところが、それで終わりではありません。

「出かけよう」

といい、行くのは親戚や友だちの家。

ただでさえも観光地が少ないロシア、年末年始はお休みで、ほかに行く場所はありません。



家に行ったら、また食事。

ウォッカで乾杯。

もう飲めないし、食べられないけど、せっかくの好意を無にするのも悪い。



そうやって、満腹を1日に2度、3度と重ねる生活を数日つづけた挙句、帰国してみると・・・。



体重が5キロも増えていた・・・。

1日5食の習慣が、1週間は直らなかった・・・。

酒の量が、倍以上に増えていた・・・。



体にいいわけありません。



一番最近、酒をガブガブ飲んだのは、2月に名古屋へ行ったとき。

友達の家で宴会がありました。



久しぶりに会う仲間だから、うれしくてたまらない。

ついつい、酒が進んでしまう。



途中から、記憶は喪失。

朝起きても、まだヘベレケに酔っている。



でも翌日は京都に帰るだけだから、気持ちがいいのは得した気分。

酒が抜けはじめるとやってくる頭痛も、昼酒したら、一気に解消。



後悔のネタは、ありません・・・。



ダメだこりゃ。






もうこのところ、献立を考えるのは、魚屋のおばちゃんやお兄ちゃんにたよりっぱなし。

こちらが安いものしか買わないのを知っているから、その日安くてうまいものを教えてくれる。



もちろん魚屋へ行く前に、魚屋に置いてありそうなものを思い浮かべ、献立を考えては行くんです。

でもだいたい違うものになる。

魚の仕入れは、日によってばらつきがあるから、おいしいものは、毎日かわる。



ほんとは昨日は、冷蔵庫に青ねぎがたくさん入っているから、魚屋で蒸したイカでも買い、酢味噌で和えようかと思っていた。

そしたら魚屋のおばちゃん、

「イサキが脂が乗ってておいしいよ・・・」

250円。

それに決めました。



おばちゃんは、「塩焼きにしたらいい」と教えてくれた。

たしかに、うまい・・・。



脂が乗って、しかも淡白。

死にました。



イサキなど食べたことがないから、スーパーで見たとしても、買おうとは思いません。

おばちゃんのお陰です。






一昨日八百屋のおいちゃんに勧めてもらい、買って作った破竹とえんどう豆の煮物。

半分残してあったので、昨日はこれを、卵で閉じました。

卵で閉じるのは、豆腐屋のおばちゃんに聞いたやり方です。

しゃきっとした破竹に、ほっくりしたえんどう豆。

そこに卵が加わると、一層やさしい味になりました。






豆腐屋では、厚揚げ。

フライパンで油もひかずにさっと焼き、ショウガ醤油で食べる。

豆腐屋のお姉ちゃんに聞いたこのやり方、毎日でも食べたくなります。



外はサクッと、中はもっちり・・・。

たまりません。






これだけあれば、あとは冷蔵庫に入っている漬物で、十分でした。

でもせっかくだから、冷蔵庫の青ねぎを使ってしまいたい・・・。



それでスーパーへ行き、アサリのむき身を買った。

アサリのむき身は、中国産の解凍モノが、激安価格で売っています。



青ねぎをざく切りにし、サッとゆでる。

アサリのむき身と混ぜあわせ、白味噌に酢、みりんとカラシのカラシ酢味噌で食べるんですが・・・。



まずかった・・・。



アサリが水っぽく、歯応えも最悪。



アサリのパックをよく見てみたら・・・。



「加熱用」と書いてあった。






でも全体としては、おいしい晩酌。

酒も2合で、ほろ酔い気分。






昨日は朝は晴れてたけれど、あとはうす曇りの一日。