2012-05-11

日本酒に合うツマミ。
「鶏のつくね」


日本人なら日本酒だ!

とは思うんですが、日本酒の人気は、あまり高いとはいえません。

おいしい地酒を出す店などは、もちろん少くはないわけですが、でも普段呑みなら、焼酎という人の方が多いんじゃないでしょうか。



日本酒の、独特の風味が苦手という人も、たぶん少くないでしょう。

それに日本酒は、「次の日に残ってしまう」というイメージもあるかと思います。



しかしこれらのことは、日本酒のために弁護させてもらうとすれば、まずお酒のおいしさというものは、大なり小なり、「飲み続けるからわかるようになる」ところがあると思うんですね。

カクテルのような、果汁などで味をつけたものは別として、「お酒の味」は、食べ物の味とはちょっと違うところがある。

だから飲み続けて、体がお酒に慣れてこないと、おいしさがわかってこないということは、あるんじゃないかと思います。



それから「次の日に残る」というのは、結局お酒が次の日に残る具合は、純粋にアルコールの総量に関係することだと思うんですね。

アルコールをたくさん摂取すれば、次の日により残ってしまうし、そうでなければ、それほど残らない。

しかし日本酒の場合は、焼酎やウィスキーなどに比べて、口当たりがいいから、つい飲み過ぎてしまって、その結果、翌日に残ることになるんじゃないかと思います。



でもそれを割り引いても、日本酒は、たしかに人気がない。

大変残念なことながら、日本酒には決定的な欠点があるのは事実だと思います。

それは、

「現代風の食事に合わない」

ことなんですね。



どういう理由なのかは、よくはわからないんですが、日本酒は、炒めものにはまったく合いません。

中華の炒めものが、ダメなことは言うまでもないんですが、たとえば日本風の、ソース焼きそばとか、お好み焼きとか、そういうものでも、日本酒は、ダメなんですね。



それから、「完熟トマト」の味にも、日本酒は合いません。

僕はこの冬、「日本酒に合うトマト鍋」を作ろうと思って、さまざまな工夫をしてみたんですが、完熟トマトのトマト缶を使うかぎり、日本酒に合わせるのは難しかったです。

日本でよく売っている、完熟していない、酸っぱいトマトなら、だいじょうぶなんですけどね。



日本酒が、そうして現代によく使われる料理法や食材に、決定的に合わないことが、日本酒の人気がイマイチ上がらない、大きな理由になっているのだと思うんです。

日本酒を飲もうと思ったら、ツマミの方を、日本酒に合うよう、選ばないといけないことになるんですね。



「ハンバーグ」が好きな人は、少くないでしょう。

日本人は、「洋食」といえば、「ハンバーグ」が筆頭になるところがありますよね。

でもこのハンバーグ、日本酒には合いません。

やはりワインかビール、せめて焼酎ということに、なってしまうわけなんですね。



でもハンバーグを「つくね」にすれば、日本酒には100パーセント、バッチリ合うことになります。

ですから僕は、

「日本人は、ハンバーグでなく、つくねを食べよ」

と、主張したいところでもあるんですね。

どうでもいいです。



というわけで、「鶏のつくね」の作り方。

つくねは、もちろん鶏のひき肉を使い、そこに「長ネギみじん切り」「卵」「片栗粉」を加えるのが基本になるわけなんですが、その他に何を入れるかが、味の特徴を決めることになります。

「ごぼう」を入れるのもおいしいという話もありますが、今日は「しいたけ」を入れてみました。

これも、かなりよかったです。

タネを焼いたら、醤油とみりんのタレをからめて、甘辛く仕上げます。


<材料>

・ 鶏ひき肉 200gくらい
・ しいたけ 中2個
・ 長ネギ 10cmくらい
・ 卵 溶きほぐしたものを2分の1個 (余った卵は、その場で醤油を入れて、ズルッと飲んでしまいます)
・ 片栗粉 大さじ1くらい
・ 塩 小さじ4分の1くらい

・ 合わせ調味料 醤油大さじ1、みりん大さじ1、酒大さじ1、砂糖小さじ2

・ サラダ油 大さじ1


<作り方>

1. 器に鶏ひき肉、みじん切りにしたしいたけ、やはりみじん切りにした長ネギ、卵、片栗粉、塩をいれ、粘り気がでてくるまで、手でよくこねて、5~6個に分け、それぞれを平たくまとめる。

2. フライパンにサラダ油をひき、中火で温め、タネを入れて、表裏をこんがりと焼く。

3. 火を弱火に落として、合わせ調味料をいれ、焦がさないように煮詰めながら、つくねの表裏を返してなすりつけていく。タレがつくねにすべて付いたら出来あがり。





これは失敗する可能性が、ほとんど思い浮かばないくらい簡単です。

日本酒はもちろん、ご飯にも、非常に合うと思います。





あとは今日は、「水菜と油揚げのサラダ」を食べました。

水菜に焼いた油揚げとちりめんじゃこを加え、ドレッシングで和えるんですが、このドレッシング、ゴマ油を使ってしまったら、どうも重くなってしまって、ほんとはもっと、さわやかな味にしたかったので、納得がいかなかったんですね。

ですからレシピはアップせず、納得がいくようなものができたら、アップしたいと思います。





酒は残っていた久保田を呑みましたが、あっという間になくなって、さらに菊正宗の本醸造酒パックを呑みました。

呑み方は常温。

もうずいぶん暖かくなりましたから、お燗を付けなくても、おいしく呑めますね。





今日はなんだか、涼しい1日でした。

横浜の方では、ヒョウが降ったそうですね。

関東でヒョウが降るなど、これまでなかったことですから、どうなっているのかと思ってしまいますね。