2012-02-07

梅干しのさわやかな酸味。
「鶏とカブの梅鍋」




オレの夢には、関係が切れてしまった人ばかりが出てくるんだが、他の人はどうなんだろう。

オレもそろそろ、人生は50年になるから、嫌な思いをしたり、この人とはもう二度と会うことはないだろうという人がいたり、人並みにしているわけだが、夢の中にはそういう人ばかりが出てきて、しかもその人達と、オレは夢の中では仲良くしている。

まったくあり得ないことなのだけれど、オレは心の底では、それを望んでいるということなのか。



よく事故で手などを切断されてしまった人が、なくなってしまったはずの手の先が痒くなることがあるという話を聞くが、ちょっとそれとも似ている感じがする。

寝ながらおしっこがしたくなると、トイレへ行く夢を見るというのとも似ているな。

ホントはしたいけど、できないから、夢が代わって満足させてくれているということなのだろう。



今朝もたいへんリアルな夢をみた。

オレは大きな展示場のようなところで、客席の椅子を並べている。

これは前の会社で、よくしていたようなことで、例によってそこに、前の会社の、もう関係が切れてしまった人たちが登場してくる。

とそこへ、会場の担当者の若い男性が、「椅子の並べ方が悪い」と文句を言ってくる。

頭ごなしな言い方にカチンとくるが、その場ではそれに従い、言われたとおりに椅子を並べる。

しかしこれは、きちんと話をしておかないといけないと思い、あとから彼を呼び出し、話をする。

初めは逆ギレして怒鳴りまくっていた彼が、しかし話をするうちに、おとなしくなり、最後は握手し、友情を確認しあって別れることとなる。

オレもなんだか嬉しくて、感動が胸にこみ上げてくる。



目が覚めて、この若い男性は誰なのだろうと考えたのだが、よくわからない。

思い当たる人間は、知ってる人の中にはいない。

でも考えているうちに、この夢の意味がわかった。



半年ほど前、原チャリバイクに乗ったおっさんと、道でケンカしたのだ。

狭い道で、後ろから警笛をピーピー鳴らしてくるから、「なんだよ、うるさいな」と言ったら、おっさんもバイクから降りてきて、言い争いになった。

逆ギレしたおっさんに、けっきょく言い負けて終わってしまったのだが、夢で見たのはそのことだと思い当たった。



オレの無意識は、ごていねいにも、そのとき言い負けた悔しさを、こうして夢で、晴らそうとしてくれたわけだ。

こんなに小さな、もう忘れてしまっているようなことさえ、きちんと取り上げ、面倒を見てくれるというのだから、無意識はエライ。



しかしそうなると、オレなんかよりもっとたくさん、関係の切れてしまった人がいるであろう、政治家だとか、アコギな商売をしている人とかは、大変だな。

毎日ちがう人の夢を見ても、足りないくらいなんじゃないか。






このところ、ふつうの和風だしに、ちょっと変わったものを入れるというのに凝っている。

さきおとといのミルクに始まり、おとといはトマト。

昨日は梅干しを入れてみたが、これもまたうまかった。



コメントで、「毎日鍋で飽きませんか」と心配してくれる人もいるのだが、これが今のところ、飽きる気配がない。

もちろん同じ鍋を何度も食べていれば、それは飽きるに決まっているのだけれども、鍋というのは実際のところ、材料の選択肢はたいへん広いし、味付けも様々にできる。

だいたいいつも、何を食べようかと考えると、頭に定番の、ふつうの鍋が浮かぶ。

でもそれじゃつまらないなと、もうちょっと考えていると、いいアイディアが浮かぶのだ。

鍋は、「すべての料理の原型」ともいえるものだろう。

鍋に飽きるということは、食べることに飽きるという意味なのではないかとすら、思うくらいだ。



それに鍋は、手軽でいい。

支度に大して時間がかからず、しかも一度に色んなものを入れられるから、出来あがりは豪華な感じがする。

卓上コンロで鍋が煮えるのを眺めながら、酒を飲むのも楽しい。

酒を飲むと、どうしても汁物が欲しくなるのだけれど、鍋なら汁物を兼ね備えている。

このように鍋は、一人暮らしの者にとっては、非常に多くのメリットがあり、それもあって、なかなかやめられないというわけだ。



昨日はおでんだし的な和風だしに、梅干しをたたいて入れてみた。

イワシを梅干しを入れた煮汁で煮る「イワシの梅煮」は定番料理の一つだが、それにヒントを得たというわけだ。

だから名前も「梅鍋」としてみたわけだが、今ちょっと、「梅鍋」でグーグル検索してみたら、なんとたくさんヒットした。

オレが初めて考え出したと思っていたが、「梅鍋」という料理は、すでに存在したという次第。



まず昆布と削りぶしで、ふつうにだしを取る。



ここに梅干しの種を抜き、包丁でたたいたものを7~8個分入れる。

昨日オレが入れたのは、800ccのだしに対して、中サイズの梅干し5個だったのだけれど、あとでもうちょっと入れても良かったなと思ったから、7~8個と書いた。

梅干しに入っていたシソも、いっしょに入れてみたが、これはあまり意味がなかった。



ネットの梅鍋レシピを見てみると、梅干しは最初に入れるのじゃなく、あとから鍋の上にのせたり、タレに入れて添えたりしている。

たしかにそうすると、梅干しの色やさわやかさがなくならない。



味付けは、酒とみりん、それに醤油。

昨日はまちがって、濃口醤油を使ってしまったが、それよりうすくち醤油か、濃口を使うなら少なめにして、塩を足すようにしたほうが、梅の味が生きると思う。

梅干しにはけっこうな塩分があるから、それを見越して、塩加減はうすめにしておく。



材料は鶏肉。

焼き鳥屋のメニューに、「ささみ梅しそ」があるくらいだから、鶏肉と梅干しは相性がいい。

あとはカブ。油揚げ。シメジやら長ねぎやら。



鶏肉と、カブ、油揚げをまず10分ほど煮て、さらにシメジと長ねぎをひと煮すれば出来あがり。



予想通り、鶏肉に梅干しは、非常にいい。

七味はかけないほうがいいのじゃないかと思う。



うどんもうまい。