2012-02-01

京番茶の煎れ方。
「海鮮キムチ鍋」



以前は夏でも冬でも、麦茶を飲んでいたのだが、麦茶は夏にはいいが、冬は身体を冷やすことが分かった。

寒くなると、指がかじかむ。

仕事柄、キーボードを打つ機会が多いのだが、指がかじかむのは非常に困る。

これが麦茶を飲むことで、さらにかじかんでしまうのだ。

それでしばらく、コーヒーを飲んでいたが、コーヒーは、あまりがぶ飲みすると、気持ち悪くなる。

しかもレギュラーコーヒーを淹れる趣味はなく、インスタントコーヒーだから、まずい。

そこで、ちょっと前から、京番茶を飲んでいる。



番茶というと、「安いお茶」というイメージがある。

たしかに京番茶も安くて、この大きな、200g入りのが300円。

京番茶は古くから、京都の庶民に親しまれてきたものだが、料亭などでも、シメのお茶は、京番茶だったりする。

食事や酒のあとに、さっぱりした京番茶を飲むのは、たしかに、いい。

またどういうわけか知らないが、カフェインの含有量が少ないため、赤ちゃんや病人でも、安心して飲めるのだそうだ。




そもそも番茶とは、ふつうの緑茶が、お茶の新芽を使うところ、新芽の下の、古い葉を使ったお茶のことを指す。

だから番茶も、やはり緑茶なのだが、京番茶の場合、これを焙じて、「ほうじ番茶」にしてあるのが、まず第一の特徴だ。



さらに、京番茶は、お茶っ葉を揉まない。

だからお茶っ葉が、葉っぱの形そのままになっている。



お茶っ葉を揉んでいないから、京番茶はただ急須に入れても、なかなか出ない。

そこで麦茶のように、やかんに入れ煮出すのが、正式な煎れ方だ。



しかし僕は、もったいないから、一煎目は煮出さない。

お湯にお茶っ葉を入れただけで飲んで、2煎目で初めて煮出す。

さらにもう一度煮出して、3煎目を飲むときもある。

3煎目ともなると、もうほとんど、お茶の味はしないわけだが、 僕の場合、 べつに飲むのは白湯でもいいくらいなのだから、ちょっとくらい味に変化がある方が、飽きずに飲めるというわけだ。





僕は、家の近くにスーパーが4軒もあり、さらに10分ほど足を伸ばせば、また2軒のスーパーがあるという、恵まれた環境で暮らしている。

車で行かないと、スーパーがないというところに住んでいる人だって少なくないところ、申し訳ない気がするくらいだ。

さらに家の近くには、大きな商店街もあるから、自炊をするには天国だ。

ただ家の台所が狭く、レンジも非力なIHレンジが1口しかないから、炒め物などしようと思うと、カセットコンロを持ち出さないといけないのが、玉に瑕となっている。



家の近くのスーパーは、まず「グルメシティ」。

ここは店内が広くてきれいで、買い物していて気持ちがいいが、いろいろ回ってみた結果、やはりちょっと、高いことが分かった。



その点、「西友」は安くていい。

古びた建物で、節電のため蛍光灯を抜いてあるので、店内も薄汚れて暗い感じがするのだけれど、野菜などは、グルメシティの3分の2くらいの値段で売っている。

さらに魚などに関しては、パックが全体的に小さめになっていて、その分値段も安く、一人暮らしには嬉しい仕様だ。

ただ西友は、冷凍うどんが、安いのだけれど、死ぬほどまずい。



「フレスコ」は京都ローカルのスーパーだが、さすが地元だけあり、たぶん農家から、直接仕入れをするのだろう、京都産の野菜を安く売っている。

畑菜やら海老芋やら、グルメシティや西友にはあまり置いてないものも、ここなら買える。



最近僕は、散歩も兼ねて、まず西友へ行き、買わずに値段だけ見て、それから商店街を西へ行き、八百屋やら魚屋やらもチェックしながらフレスコへ行って、そこで西友より安かったり、西友には置いていないものを買い、それからまた西友へ戻って、残りのものを買うということにしている。



西友の品で、前から気になっているものがあった。

タイ産の冷凍エビで、100グラム100円しないから、200円ほどで山盛りのエビが買える。

何かに使ってみたいと思いながらも、エビはとくに好きではないから、そのままになっていたのだが、昨日はこれに、イカとアサリを加え、海鮮キムチ鍋をすることにした。

エビは、200グラムほどのパックしかなく、多すぎだったので、お兄ちゃんに頼んだら、半分にしてくれて、101円。



あとはイカが、1日前のではあったけど、99円。

それから西友は、アサリが安くて、これだけ入ったのが161円。

アサリはべつに、食べるというより、だし代わりなのだから、小さくたって、安いほうがいい。

海鮮キムチ鍋の材料、これすべてで、361円也。



アサリは、砂出しし、殻をこすり合わせてよく洗っておく。

エビは、どの料理の本を見ても、「背わたを取る」とあるのだが、やり方がイマイチ分からなかったのと、小さな海老の背わたをイチイチ取るのは、あまりにも面倒に思えて、洗っただけで、そのまま使った。

でも取り立てて、問題あるようにも思えなかった。



イカは、ちょっとさばかないといけないのが、たしかに面倒だが、慣れればそう大したこともない。

まずイカの胴と足の、くっついている部分を、指でぱちんと外す。

まだワタ袋の先端の方は、胴とくっついているのだが、胴を左手でおさえながら、足をすこしねじるようにして引き抜いていくと、わりと素直に外れてくれる。

引っ張る時、ワタ袋が千切れないかと心配になるのだが、意外に大丈夫だから、思い切ってやっていい。



あとは胴に入っている中骨を引き抜き、足の根元にあるクチバシをむしり取る。

墨袋は、生臭みが強くなるのと、料理の色が真っ黒になってしまうため、取り外す。

墨袋は、ワタ袋の先端に付いているが、そこからワタ袋の側面に、墨を口から出すために、細い管が通っているので、それもいっしょに、指でむしり取る。

ワタ袋を取り外し、そこから下の部分は、眼を取って、あとは食べられる。



ワタ袋は、縦に切れ目を入れ、袋ごと鍋に入れる。

袋は小さく縮んで、どこかへ消えてなくなってしまうから、そのまま一緒に入れてしまっていい。

生臭みが全然ダメな人は、ワタを料理に入れるのはやめたほうがいいけれど、新鮮なイカを使えば、このイカワタが、濃厚なコクを出してくれることになる。



和風だしをふつうに取る。

これを鍋に注ぎ、まず適当な量のキムチと、できればキムチの汁、それからカップ半分程度の酒、1~3かけのみじん切りしたニンニク、大さじ1杯程度の粗挽き韓国粉唐辛子と、同量の細挽き韓国粉唐辛子、大さじ1杯程度のコチュジャンを入れ、最後に味を見ながら、うすくち醤油を足す。



この汁で、まずジャガイモ、玉ねぎ、シイタケを5分ほど煮て、そこへイカとエビ、豆腐、そしてアサリを入れ5分ほど煮る。

最後に斜め切りにした長ネギを入れ、ゴマ油をひと垂らししたら、出来あがり。



キムチ鍋に、日本酒はよく合う。

鍋が辛いから、燗をつけずに、常温のままのほうがいい。



うどんも美味。