2011-10-02

安くてうまい。アラ大根


アラ大根は、好きでよく作る。アラ大根に限らず、魚のアラを料理するのが好きなのだけれど、理由は言うまでもなく、「安くてうまい」ことだ。

アラは「刺身にならない部分」ということなのだと思うが、煮たり焼いたりして食う場合、切り身よりうまい。脂がのってぷりぷりしていて、骨だからいい出汁もでる。臭みが出やすいから料理が面倒なのと、骨が多いから食べるのが面倒なのが欠点だが、その分切り身より、はるかに安く買えるのだから文句はない。スーパーや魚屋で、アラが出ているのを見ると、何をおいても買いたくなってしまう。

昨日も家の近所のグルメシティで、ぶりのアラが激安価格で出ていたから、迷わず買い物かごに入れた。グルメシティは他の店に比べると、アラを安く出すのがいいところだ。


アラはとにかく臭みが出やすいから、新鮮なやつを買うことと、炊いて使う場合は湯通しし、そのあと水で丁寧に洗うことがポイントだ。湯通しは僕は、給湯の熱湯を最高温度にして、それを使ってしまう。80度くらいはあるから十分なのだ。この湯で2回ほど洗い、さらに水で血の塊やぬめりをきれいに落とす。


それからあとは、あくをしつこいくらい徹底的に取る。よくレシピを見ると、臭み取りに生姜を入れたりすることがあるけれど、これだけやっておけば、臭みはまったく残らない。


たっぷりの酒と砂糖、みりんだけでちょっと煮て、あとから醤油を足すようにする。いつもはコトコトと弱火で1時間半くらいやるのだけれど、昨日は中火で煮て、煮汁を煮詰めるようにしてみた。


しかし昨日はちょっと、煮時間が長すぎて、アラが固くなってしまったのだな。まあしかし、まずいわけではもちろんなく、大根にも味がきちんと染みていたから、とりあえず酒の肴として悪くはなかった。


あとは板ずりしたきゅうり。おかかと醤油をかけて食べる。


冷奴は、いつも薬味と醤油を初めからかけて食べてしまうのを、昨日は三条会商店街の豆腐屋で買った、せっかくのおいしい豆腐だからもったいないと思い、薬味はあとから足していくようにした。うまい豆腐は、何も付けなかったり、塩だけ付けたりしてもおいしいものだ。




昼飯は毎週恒例、新福菜館三条店の中華そば大盛り。このところ大将が不在で、番頭さんに相当する若いお兄ちゃんが麺を茹でてくれるのだが、もちろんのこと変わらずうまい。

隣りに座った、やはり中華そば大盛りを頼んだ若いお兄ちゃんが、一口食べるたびに「はあ」と、大きな溜め息をつきながら食べていた。その気持ち、僕も分かるよ。




秋も徐々に深まってきた。もう半袖だと肌寒い。昨日はうろこ雲がきれいだった。