2011-08-08

いや今週もノックアウトっす、新福菜館三条店


これは毎週ブログに書いているとおりなのだが、僕は昨日も新福菜館三条店へ行ってきた。新福菜館三条店へ行くということは、晴れ晴れとした解放感があるというよりも、むしろ義務に近いようなもので、行かないと食べたくなってしまって耐えられなくなるから、仕方なく行くということなのだ。しかしそれで、毎週最高にうまい餃子とラーメンが食べられるのだから、不満などありようはずがないというわけだ。


新福菜館三条店というのは、やはり「名人」なのだと思うのだよな。例えば餃子の、肉と野菜のバランス。肉が多すぎても、野菜が多すぎても、餃子というのはイマイチなわけだけれど、新福菜館はそのバランスを、「もうここしかないだろう」とも思えるほどの、絶妙な一点で保っている。さらに餃子の皮が、厚過ぎもせず、薄過ぎもせず、かた過ぎもせず、やわらか過ぎもせず、ちょうどよい感じになっている上、焼き加減も申し分ない。一見するとまったく普通の、どこにでもありそうな餃子なのだが、食べても食べても飽きるということがない。


ラーメンは言わずもがな。僕はラーメンは、まずスープを飲むのだけれど、そこで初っ端からノックアウトされてしまう。あとは味覚の快楽に酔いしれながら、麺だのチャーシューだのスープだのを、朦朧として口に運ぶのみだ。どこがうまいと挙げだすと切りがないのだが、ここまで人をノックアウトしてくれるラーメンが、世の中にそうそうあるとも思えない。

またこの店は、きちんと代替わりさせているんだよな。もちろん先代からのお客は、いろいろ不満もあるのかもしれないけれど、これだけの味が出せれば十分だろう。若大将はやさしい、素直そうな感じの人なのだが、ラーメンを作るときには修行僧のような、独特の緊張感を発している。たぶんお婿さんじゃないかと思うのだが、いい人に後を継いでもらえてよかったよね。


ラーメン屋には無形文化財とかはないのかな。よくわからんが、もし僕がそれを選ぶなら、この店を一番に推薦したいところだ。


ちなみに新福菜館三条店へ行く前には、きちんと朝風呂に入るようにする。こうするとビールが飛躍的にうまくなるというのは言うまでもないところだ。