2011-08-11

東京へ来た


東京へは夜行バスでやってきたわけだが、思ったより快適だった。最安値の片道2,900円というやつで、「4列スタンダードタイプ」だ。普通の観光バス仕様で、足元もとくべつ広くなっていないのだが、いやいやいや。全然だいじょうぶ。前の座席の下に足が入るようになっているので、きちんと脚が伸ばせるようになっていて、リクライニングもかなり深くまで倒れるようになっていた。夜行バスの座席というのは、この最安値のやつであっても、飛行機のエコノミークラスより、よっぽど広いんだよな。

昨夜は夜行バスに乗るというので、足がむくんだりしないよう、ちゃんと風呂に入り、酒も早めに飲んで、ちゃんと家で糞もして、準備万端ととのえた。はずだったのだが、駅に着くとまた糞がしたくなった。駅のトイレで済ませて出てくると、今したばかりなのにまたしたい。トイレに逆戻りして、しばらくそこにこもり、出るものをすべて出してバスに乗ったら、なんとか朝までだいじょうぶだった。これが時間ギリギリに駅についていたりとかしたら、ちょっと危なかったな。

夜行バスは2時間にいっぺんくらい、サービスエリアに寄るのだが、サービスエリアってのはいいよな。僕はサービスエリアが好きで、自分が車を運転するときにも、高速ですべてのサービスエリアに寄っていく。タバコを吸いたいってのもあるんだが、そこでソフトクリームだのフランクフルトだのつまらないもんを買い食いするのが好きなのだ。

フランクフルトというのは、サービスエリアかお祭りでしか、まず見かけないものじゃないかと思うのだが、サービスエリアとお祭りでは花形だ。なぜサービスエリアとお祭りで、フランクフルトが花形になるのかはわからんが、サービスエリアとお祭りは、どこかちょっと似ている気がしないか。サービスエリアとお祭りにいる時の、あの晴々とした気分が似ている感じがするんだがな。



新宿に着いたらまず牛丼を食った。並と味噌汁。「並と味噌汁」と注文したら、「牛丼ですか」と確認された。牛丼以外に何があるのかと思ったら、「牛鍋丼」という、牛肉の量を減らして、その代わりしらたきやら豆腐やらが入り、値段を安くしたのができたらしい。しかし最近では何年かにいっぺんしか吉野家に来ないのに、それで牛丼を食べなかったらすごく後悔することになるに決まっているから、言うまでもなく牛丼を頼んだ。

僕はこれまでの人生で、牛丼を500杯は食ってるな。一週間にいっぺんで10年間。いやもしかしたら一週間に2へんは食っていたような気もするから、千杯くらいか。

牛丼はやはり、圧倒的に吉野家だろう。何がどう違うのか、よくわからないが、他の店の牛丼は、なんだか味がくすんだ感じがするもんだよな。吉野家の牛丼だけが、くっきりすっきりした味がする気がする。

新宿へ来たとなると、まず食いたくなるのは牛丼だ。僕は昔よく新宿で遊んでいたんだが、とにかくめしを食うとなると牛丼。集合してまず牛丼。朝まで遊んで、最後に牛丼。ラーメンを食おうなどとは考えたこともなかった。ラーメンというのはやはり、ちょっと大人が食うもんだよな。子供はとにかく肉と米なのだ。


昨日の晩めしは、鶏肉のうどんすき。これは簡単にできて、しかもうまいんだよな。だし昆布と一緒に炊いて、酒とみりん、うす口しょうゆ。七味をふって食う。野菜は何を入れたっていいのだが、玉ねぎはやはり鶏に合う。あとしいたけも合うんだが、しいたけは昨日ちょっと高かったから、買うのをやめた。

酒は菊正宗の辛口という千円くらいで売ってる酒パックを買ってみた。まずくはないが、どんな味をしてたか覚えとらん。

昼めしはあさりと大根のぞうすい。昆布だしにあさりと大根。酒とみりんとうす口しょうゆでうすめに味を付け、塩で味をととのえる。いつも作ってるアサリのぶっかけめしと同じことなんだが、米をアサリや大根といっしょに炊いてしまう分、手間がかからず簡単にできる。