2011-06-29

焼き鳥丼、あさり酒蒸しにゅうめん、賀茂鶴

京都はもう完全に真夏の陽気。
九州南部が梅雨明けしたと、昨日発表があったそうなのだけれど、梅雨入りとか梅雨明けとかの発表というのはだいたい、実質的にそうなって、何日かしてから間違いないとなって発表されるものだから、関西ももうほんとは梅雨明けしてるんだろう。
そろそろ発表があるんじゃないのか。

去年は記録的な猛暑だったわけだけれども、それを上回りそうな猛暑になりそうな予感がする今年、大地震もあったし、地球が人類に対して何かを訴えかけようとしていると考える人が増えてもおかしくなさそうなところだ。
最近宗教とかはどうなんだ。
さすがにこれだけ科学が発達してしまうと、天変地異に乗じて宗教が勢力を拡大するなんてことは、あり得ないことになってしまったのか。

とまったく意味のないことを考えてみた。

僕は暑くなっても食欲が落ちるということはまずない。
真夏にラーメンとか平気で行けるんだが、これは酒を飲むということが関係してるんじゃないかと思うんだがな。
酒というのは食欲を増進させる作用があるわけで、真夏にギョウザとかいうとイマイチな感じがしても、これに冷えたビールを付ければ最高の取り合わせになる。

というわけで、昨日の昼は暑い中、焼き鳥丼。
フライパンで焼き鳥くらいの大きさに切った鶏もも肉と、昨日は玉ねぎにしたが長ねぎが安ければそちらのほうが当然いい、それを焼いて、酒、砂糖、みりん、醤油のタレをジャーと注ぎ込み、煮詰めてよく絡めれば出来上がり。
白めしの上にタレごとかけて食う。

これは作るのはとっても簡単なのだが、非常にうまかった。
コツと言えるようなものもほとんどなく、誰がやってもそう失敗することはないと思うが、あえて言えばタレに砂糖をたっぷり入れること。
こういうものはちょっと甘すぎるかな、というくらいのほうがうまいのだ。

晩めしはあさりの酒蒸しにゅうめん。
ご存知のとおり最近は酒のつまみに素麺を入れるのに凝っているのだ。
炭水化物をいっしょに摂ったほうが、酒が穏やかに飲めるような感じがするし、特に汁気のある食い物のばあいだと、その汁を素麺が吸ってからめて、大変うまい。
このあさりの酒蒸しのばあいも、あさりから極上のだしが出るわけで、それを残らず味わうというのに素麺を入れるというのは、まさにうってつけのやり方だ。

あさりの酒蒸しの作り方は、知ってる人も多いと思うが、バカみたいに簡単で死ぬほどうまいから、ひとり暮らしの男性はぜひ試してみてもらいたい。

あさりはスーパーで売ってるのは、ほとんどがもう砂出しされているから、わざわざ塩水に漬けるなんてことはしなくて良い。
ただ水で洗うときに、両手の手のひらでこれを掬って、こすり合わせるようにして、汚れはよく落とすようにする。
鍋に入れたらあさりが半分ほど浸かるくらいの日本酒を入れ、そこにちょこっと水を足し、醤油もたらりとたらして、フタをせずに火にかける。
沸騰してあさりの口が全部開いたら、それで出来上がり。

酒は久しぶりに、広島の銘酒賀茂鶴。
これは爽快辛口というタイプなのだが、その辛味の対極に、きちんと濃厚な甘みが据えられていて、そんじゅそこらのすっきりしているだけの淡麗辛口とはぜんぜん違う。
一見上品でありながら、実はやんちゃ、という風情なのだよな。