2011-05-05

豚コマ肉と水菜の常夜鍋

今日は朝からダルい。体調がイマイチということなのだが、そういうときわりとふつうの考え方として、「前日に食べたものが悪かったのか」とか、「飲み過ぎたのか」とか、考えたりするところなわけなのだが、僕は勤めをやめ、自由人になってみて、おもうことは、体調というものは、特別な理由がなくても、良くなったり悪くなったりするものなのだ。むかし「バイオリズム」とかいうのが流行ったりしたことがあったけれど、まあそれはどうだか知らないが、体調というものは定期的に、良くなったり悪くなったりを繰り返しているように感じる。「どんなことにでも原因がある」というのは、近代的な思考法の最大の特徴なのだが、物事というものは、必ずしもそれで割り切れるものばかりではないのだということを知るということは、けっこう大事なことなのじゃないかという気がする。

昨日の昼めしは、おとといのサーモンと小松菜が余ったので、残り汁といっしょに味噌汁にした。

白めしは自分で鍋で炊くわけだが、いやこれはあまりにうまくて、完全に死亡。僕は「かまどさん」という米炊き専用の土鍋も持っているのだが、それで炊くとあまりに簡単に、死ぬほどうまいめしが炊けてしまうので、ちょっとつまらないということと、土鍋は洗ったりするのがちょっと面倒くさいので、このごろは小さめの片手鍋で米を炊いている。それでもやはり、かまどさんよりは落ちるのだけれど、そこいらの炊飯器で炊くよりは全然うまい。それに炊きたてのめしというものは、これに勝るものはないわけだしな。このうまい白めしと、出来たての味噌汁、それにお新香、これは昨日は、こないだ奈良で買ってきた奈良漬だったのだが、この三角形は、日本人にとってまさに黄金なのだ。

酒は昼でも、どこかに出かける予定などがなければ、コップに半分か3分の1くらい、ちょっとだけ飲む。べつに酔っ払いたいのじゃなく、食前酒として、酒をちょこっと飲んだほうが、食い物はぜんぜんうまい。

晩めしは豚コマ肉と水菜の常夜鍋。

豚コマ肉は、これもやはりグルメシティがうまい。

豚肉にかんしては、まず日本産とアメリカ産だったら、日本産のほうが全然うまいのだが、おなじ日本産でも、西友よりグルメシティがうまい。西友のは硬くて筋張っていて、そういうのが好きな人はいいとおもうが、グルメシティのは脂身の部分が多くてやわらかい。グルメシティの豚肉は「京都産」で、京都の肉がうまいということなのかもしれないな。

酒はこのところ、東北を中心として各地の地酒を飲んでいて、昨日も福島の酒を用意してあったのだけれど、それぞれ純米酒級の、けっこううまいものばかりで、なんだかそれにもちょっと疲れて、まずい、といっては失礼だが、ふつうの酒が飲みたくなって、スーパーで松竹梅上撰の酒パックを買ってきた。だいたい僕が買っているのは一升で2千円程度、松竹梅は2リットルで1,600円くらいだから、値段はそれほど変わらないのだが、醸造アルコールを入れた本醸造酒というのも、地に足がついた感じのきりりとした味がして、それなりの良さがある。これは昨日2合飲んだつもりだったのだけれど、今朝ずいぶん酒が残っていたから、もしかしたら知らずに3合飲んだのかも。

それで今朝は、体内のアルコールを分解するために、昨日の鍋の豚のスープでうどん。

ペーパータオルでこし、塩コショウで味を付けるが、これもふたたび、死ぬかとおもうくらいうまかった。