ほんとは一乗寺の方とか、伏見とか、ラーメン屋の密集地帯があるのだが、平日に往復1時間半とかかけて行くのは、なかなか厳しいからな。
ということで、京都のラーメンに関しては、自分的にはそれなりにひと段落した気でいるのだが、そうなると、何を食べたいかと考えたときに、寿司ととんかつになるのだな。
これは僕がもともと好きなもの、ということなのだ。
寿司は僕は、ビールなしでは食べられないので、平日は我慢することにして、とんかつとなると、京都はとんかつ屋でなく、洋食屋になるのだよな。
この洋食屋、東京では、浅草にでもありそうな、よっぽどの老舗の店は別として、僕はほとんど見たことない。
ハンバーグ屋とか、オムレツ屋とか、とんかつ屋とか、カレー屋とか、品目ごとに分かれてしまうのだな。
僕がこれまで住んだ、名古屋にも広島にも、そしてここ京都にも、洋食屋というのは、ふつうにたくさんあるから、これは東京だけの事情なのだろうな。
東京は何でも、細かく分けて、刺激を増幅するようになっているのだ。
それが東京人の性質なのだろうな。
6、7人が座れるカウンター席に、テーブル席もいくつもあって、1時半頃行ったのだが、けっこうサラリーマンが何組もいた。
店構えはわりと洒落ているのに、ガタイのいいサラリーマンがたくさんいるのは、どうしてなのだろうと思ったら、この店、量が多いのだな。
しかも安い。
さらに言えば、うまい。
これはもうほとんど結論なのだが、まさに三拍子揃っている良店で、サラリーマンにはもちろんだが、家族連れでも、女性でも、オールマイティーにOK、というところだと思う。
照り焼きハンバーグとチキンカツ。
とんかつじゃないのだが、まあこれでもいいのだ。
しかもこのご飯、ふっくらとやわらかめに炊けていて、かなりうまい。
ハンバーグは、基本に忠実な味という感じ。
それってどんなや。
テリヤキソースもシャープでうまい。
チキンカツはふっくらやわらかく、ドミグラスソースは、刺激のない、穏やかな味。
つけ合わせは、キャベツの千切りの上に、大根とニンジンの千切りがのせられていて、それにやはり穏やかな味のドレッシングがかけられている。
和と洋の取り合わせ方にしても、ソースやドレッシングの味にしても、かなりのセンスだと思う。
サツマイモのポタージュ。
カボチャよりあっさりしていて、素朴な味。
こういうのもいいな。
全体としてとても満足して、お腹もいっぱいになり、接客もあたたかく、いい気持ちになって店を出ました。
手作り洋食の店 クルート (洋食 / 丸太町駅(京都市営)、烏丸御池駅、二条城前駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
昼総合点★★★★☆ 4.0