この店、クチコミを見るとみながみな、「個性がない」とか「普通」とかと書いているのだ。それがどういうことなのか、確かめに行ってみた。
ラーメンは単品だと680円。豚骨に、さらに鶏がらと魚介だしを加えた醤油味のスープ、背脂もすこし入っていて、とてもまろやか。最近よくある、激しくこってりしていたり、また大量に魚粉が入っていたりというものとは違って、穏やかなところが好感がもてる。少し太めのつるつるの麺も悪くない。悪くないのだが、要は流行りの要素を取り入れながら、それらを小ぢんまりとまとめてしまう形になっていて、訴えかけてくるところがないのだな。
たぶん店主は、いいとこの坊ちゃんだったりするんだろうな。温厚で、服のセンスとかも良く、その辺にだまって座っているだけで、女の子にもてたりするに違いない。でもそういうことと、お客にラーメンを食べてもらって、それによって何かを伝えようとすることとは、まったく別のことだということだ。まだ新しい店みたいだが、何かを新しく始めようとするのなら、やはり清水の舞台から飛び降りるつもりで、思い切ったことをしないと、なかなか難しいだろうな。
ギョウザもほんとに、まったく普通。
魚沼豚骨ラーメン 千亀屋 (
ラーメン /
二条駅、
二条城前駅、
四条大宮駅)
★★★☆☆ 3.0