晩めし 鯖ちゃん

今日は久々に、鍋ではない食い物、鯖ちゃん、塩焼き。ちゃん付けなのだ。久しぶりの鯖ちゃんで、ちょっと浮かれているのだ。久しぶりだったので、ちょっと塩、振りすぎ、しかも焼きすぎ、になってしまったのだが、この時期の、脂の乗った鯖ちゃん、そんな不始末なぞ笑って許して、ドンと受け止めてくれるんだな。

酒は福美人。ぼくはどうやら、甘口の酒が好きだということを、この年になって見つけるわけだ。白牡丹もうまかった。「近頃、甘口の酒が多いと、お嘆きの貴兄へ」なんてＣＭに、騙されちゃいけなかったな。騙してない。ただ僕は、甘口の酒が多いと、嘆いてはいなかった、ということだ。

だいたい僕はここ数年、ウィスキーばかり飲んできて、その前20数年は、焼酎ばかり飲んでいたのだ。つまみはできるだけちょっと食って、ガバガバ飲むのが、酒をうまく飲む飲み方だと信じてきたのだが、いやたしかにそれもうまいが、こうやって、ちびちび飲む日本酒がうまい、というより、日本酒はちびちび飲むからうまい、ということを、初めて知るのだから、人間わからないものだ。人間いくつになっても、まだまだ知らないことは、あるってこった。よかったよかった。