2009-12-06

晩めし カレー鍋

昨日買った洋風野菜が、当然のこと、昨日一日では食いきれず、冷蔵庫に余っていたので、今日も引き続き、洋風鍋、去年流行ったそうだが、カレー鍋。

作り方としては、だし昆布を水1リットルに、30分くらい、浸しておき、ってこれ、よく浸し忘れて、そのまますぐ火にかけることも多い、僕なわけだが。ちなみに今日も、そうだった。で、これを中火にかけ、沸騰してきたら、昆布を取り出す。ここに豚バラの薄切り肉を、適当な長さに切ったのを入れ、アクを取りながら5分くらい煮る。酒半カップくらい、醤油とみりん大さじ2くらいを入れ、カレールー、顆粒タイプのが売ってたので、半端な量を使うには便利そうだから、今日はそれを買ってみた、を、普通にカレーを作る場合の、半分くらいの量か、味を見ながら入れていき、塩気が足りないと思うので、あとで野菜から水が出るのを計算に入れて、ちょっと辛いかな、というくらいに、塩を入れ、そのままもう5分くらい煮る。そしたら、そこに、好きな野菜を入れるか、または、野菜を盛りつけた別の鍋に、肉を盛り付け、汁を注ぐか、僕はその方が、何かと段取り良くできるので、後者だが、して、適当に煮込んだら出来上がり。

トマト鍋とか、カレー鍋とかの、洋風鍋って、和風鍋では使えない野菜を、入れられるところがいいな。今日入れた野菜は、キャベツ、玉ねぎ、ニンジン、ナス、セロリ、ブロッコリー、しめじ。まあどんなものでも、好きなものを入れたらいいんだと思うが。鍋は。

ところで今日、カレー鍋でも、「なぜ鍋はうまいのか」という疑問は、まったく発せられることはない。それどころか、ノックアウトされてグロッキーになることもなく、鍋を食べながら、余裕で、今こうやって、ブログを更新していたりするわけだ。これは水炊きだけなんだな、僕が完膚なきまでに、ノックアウトされるのは。前にもちょっと書いたが、たぶん、寿司とか、天ぷらとか、トンカツとか、そういうのと一緒なんだ、水炊きは。寿司、天ぷらは、誕生したのが江戸後期、トンカツ、水炊きは明治初期だそうだから、時代も近いよな。たぶんこの時代に、こういうノックアウト料理ができたんだな。

なぜ僕が、水炊きにノックアウトされてしまうのかを考えてみると、水炊きってのは、鍋の中にあるものは、料理として不完全なわけで、それをつけダレに付けて、初めて完成するわけだ。そうするとどうしても、鍋の具のやつらが、自分を完成させてくれ、と、叫ぶんだな。その声を放っておけず、次から次へと、ひたすらつけダレに付け、口に入れる、ということになってしまうんだな、たぶん。

これって、日本人独特の考え方なんだろうな。西洋じゃ、やはり料理は、完成されたものが、出てくるよな。トンカツでも、元々はソースがかかって出てきたんだろうが、日本のトンカツは、自分で卓上のソースをかけるように、わざわざ変わってるんだもんな。

日本は未熟なもの、未完成なものを尊ぶと、どこかで聞いたことがあって、小さな子供なんかでも、行儀に外れた振る舞いをするのを、叱るより、どちらかというと喜ぶ傾向があるのだそうだが、そういうこととも、つながっていそうな気がするな、どうも。知らんが。

福美人、うまいな、これは。甘口なので、こういう辛めの料理には、ぴったりなのだが、軽い飲み口なので、気を付けないと、ぐいぐい行ってしまう。かわいい顔して、危ない女、だな、こいつは。