2009-12-10

晩めし すずきアラの鍋

すずき君、鍋にはほんと合うな。淡白な味だから、塩焼きなんかにすると、味が足りないのだけれど、鍋に入れると、臭みのない、いいだしが出て、身もぷりぷりとしていて、うまいのなんの、こんなにうまくて、申し訳ありません、って感じだな。今日は熱湯に通したすずきのアラを、昆布だしに、酒、みりん、醤油、塩で味をつけた汁で煮た。魚の鍋は、よっぽどイキのいいのを使うのでなければ、水炊きじゃなく、味をつけた方がうまいよな。

以前ロシアに行ったとき、地元の漁師に、その日に凍った川に穴を開けて釣った魚を、玉ねぎと一緒に煮て、塩と、「ウクループ」と言ってたが、香草の塩漬けみたいなもので味をつけたスープを、ご馳走になったことがあるのだが、これはうまかった。「オハ」という料理で、釣り上げたその日じゃないと、作れない料理だそうだが、たしかに新鮮な魚というのは、あまり味付けをしないでも、十分うまいんだよな。

青菜は水菜。僕は青菜が好きで、ほぼ毎日食べるのだが、ポパイじゃないんだが、ちょっと栄養のことを考えている、ということもあるのだ。数年前、名古屋で一人で暮らしていた時のことだが、どうにもこうにも疲れが取れなくなって、よく寝てもダメ、風呂やサウナに入っても、ジムに通うようにして運動してもダメで、困っていた時、たまたま、ニラのしこたま入ったチゲを作って食べたら、翌朝嘘のように、今まであれだけ取れなかった疲れが、キレイさっぱり、昨日まで疲れていたことなど忘れるくらい、なくなっていた、ということがあって、それ以来、青菜は多少意識して、食べるようにしてるのだ。

まあしかし、こうやって、うまいもん食って、酒を飲むってのは、幸せだよな、ほんと。