2009-09-25

昼めし 庚午南「味松」

これまでこの店には何度か来て、それなりにおいしい店であることは間違いないのだが、所々に意味のよくわからないこだわりがあって、もしかしたらこの店は、意外に奥深い味わいがあるのかも知れないと思い、「恵美」の合間を縫って、通っているというわけなのだ。

今日は「豚ヒレカツカレー」、800円。普通のカレーは500円かな。カレーは一方の極に「おうちのカレー」があり、もう一方にはインド料理屋があって、中間には「インド風日本のカレー」というのもあったりして、そのどこに位置するのかで、その店のポリシーがわかるかなと思い、注文してみたのだ。この店のカレールーは、おうちのカレーと、インド風日本のカレーの、さらに中間、という感じ。ちょっとスパイスの効いた、おうちのカレーだ。普通だな、まあ。

しかしここで注目すべきなのは、べきなのか、豚ヒレカツだ。なぜヒレなのか、ということだな。この店は、トンカツ定食も、ヒレ肉しかないのだ。だいたいがこの店、基本は「量が勝負」と見た。このカレーもすごい量で、ヒレカツも薄いが8枚も入っていて、ご飯もルーも量が多く、朝うどんしか食べていない僕でも、最後は苦しくなるくらいだったのだが、だったらなぜロースにしないのか。ヒレ肉より安いから、量を増やせるだろう。何かあるんだな、ポリシーが。ロースではなくヒレでなければいけない、店主にしかわからない理由があるのだ。あまり知りたくもないが、そんな理由。

今日はこの店で女性を、初めて、二人も見た。どちらも僕と同い年か、ちょっと上くらいのおばさまだが。だが、は失礼だ。メニューによっては「少なめ」という表示がされているのがあって、値段が少し割引になっているから、そういうのを食べるんだろうな。基本は大盛りということだ。すごいな。

味松 (定食・食堂 / 古江、草津)