2009-09-06

晩めし 麻婆なす


今日は早めに買い物に出かけて、なのでマダムジョイにはまだ、今日まで100円の生さんま、売り切れずに残っていたのだが、なんだか今日は、昨日に続いて炒め物が作りたかったのだ。炒め物って、煮物や焼き物と違って、火を通すあいだ頻繁に両手を動かしているから、一種の運動として、ちょっとしたリクリエーションになるんだよな。で昨日買ったなすがまだ二本、残っていたので、その処理も兼ね、麻婆なすを作ることにした。

麻婆なすは、色んな本にはなすを揚げると書いてあるが、それはあまりに面倒くさいので、多めのサラダ油で炒める。家庭では、これで十分だと思うがな。で、なすを取り出したら、改めて、今度はごま油をしき、弱火でみじん切りのニンニクとショウガ、それにほんとは豆板醤、が今回豆板醤はタレに混ぜてしまったのだが、をじっくり炒め、油に香りを移した後、って中華料理、日本では水に色んなものを混ぜ込んで調味するのに対し、油に色んなものを混ぜ込んで調味するんだよな、イタリアンにも似たとこあると思うが、そういうとこ、中華には敵わないよな、でニンニクとショウガがきつね色になってきたら、火を強火にしてひき肉投入。これは絶対、豚でないといけないのだ。あい引きとか牛とか使うと、ハンバーグになってしまうんだよな、でこれもひき肉に焦げ目が付くまで炒めて、タレを投入。これは今日は豆板醤、これはがっぽり、がっぽりとは北海道弁らしいが、大さじ1くらい、醤油と酒、大さじ3ずつ入れてみたが、ご飯のおかずにはいいが、酒のつまみにはちょっと辛かったかも、で肉にタレを浸み込ませ、カップ1の水を入れ、沸いたら皿に取り出してあったなすを入れ、火を弱め5分くらい煮込んで、でまた火を強め、鍋を返しながら水溶き片栗粉を入れ、酢をちょこっと入れ、じゃっ、じゃっと鍋を返して、皿に盛って青ねぎをふりかけて出来上がり。


豆板醤、入れたときには入れすぎたと思ったのだが、食べてみたらそうでもなかった。ピーマンもなすも、脇役としての立場を知らぬ、主役オンリーの生意気な野菜なわけだが、ピーマンがあくまで、自分の味を主張し、それを引き立てる者以外の同席を許さないのに対して、なすは周りの味を吸い込むという芸を知っているだけ、多少の徳があると言えるよな。実際3食続けて食ってもなすは、別に嫌にはならないからな。