2009-07-22

豚キムチ豆腐玉子入り

豚キムチというのはもちろん、以前から知っていて、作ったこともあったりはしたが、「豚キムチ豆腐」というものを初めて、ブログで知って、なるほどこれはうまそうだなと思ったわけだ。キムチチゲとか、あれは汁物だが、豚肉とキムチと豆腐の組み合わせで、この三人が相性が良いということは証明済みなわけだしな。賞味期限をとうに過ぎて、処理しないといけないキムチがちょうど冷蔵庫にあったので、早速作ってみることにしたのである。でも韓国キムチは、賞味期限を過ぎてちょっと酸っぱくなったくらいが、炒め物や煮物に使うにはおいしいんだよな。

とそこで考えたのが、この豚キムチ豆腐に、卵を入れてみたらどうなのだろう、ということだ。キムチチャーハンとか、あれは豚キムチにご飯を入れたものなわけだが、目玉焼き乗っけるよな。だから豚キムチに玉子が合うことは証明済みなわけのだが、これとさらに豆腐が合うものなのかどうか。合いそうな気もするし、でも色々入れすぎると訳がわからなくなってしまうような気もするし、この2、3日事あるごとに、考え続けていたのだ。まあそんなことわざわざ考えなくても、やってみればわかるじゃん、てなもんなのだが、どんなものを作ろうか、ねちねち考えたりするのも、料理の楽しみの一つなのだよな。

それで結局、卵、入れてみることにしたわけなのだが、いや卵もそろそろ賞味期限が切れるということもあったからだが、誤算だったのは、余っているキムチの量が、思ってたよりちょっぴりだったこと。もっとたくさん残ってると思ったんだがな。だったら玉ねぎでも入れたいところだったが、こういう肝心な時に、君はいないんだよな、玉ねぎ君。まあそれで仕方ないから、野菜室の隅で干からびかけてるしめじ君を入れて、お茶を濁してみたりなんかして。

まず木綿豆腐を座布団みたいな形に切って、それをサラダ油でじっくり両面を焼く。そしたら塩を一つまみ入れてよく溶いた卵を流し入れ、豆腐を卵で閉じるみたいにする。あまりかき混ぜたりせず、頃合いを見計らって全体をひっくり返して、玉子が大きめのかたまりになったほうがおいしいと、勝手に思ってるのだ、僕は。

それでそれを皿に空けておいて、改めて、炒め鍋にごま油をしき、豚ばら肉、やっぱり豚キムチには、豚ばら肉だよね、を軽く塩コショウして炒め、キムチを入れ、中火でじっくり炒めて、途中で干からびたしめじも入れたりして、そして合わせ調味料、コチュジャンがメインだけど、そこに砂糖、酒、醤油、おろしニンニク、おろしショウガ、ちゃんとどろっとさせないとうまく混ざらないと思うので、酒の量を加減する、を流し入れ、さっき皿に出しておいた豆腐玉子を戻し、全体を混ぜ合わせてちょっと火を通したらでき上がり。皿によそってごまと青ネギをふりかける。

で結果だが、豚キムチ豆腐の玉子なし、というものを食べたことがないので、ちゃんとしたことはわからないけど、玉子を入れて不味くなる、ということはなかったと思う。たぶんね。コクが増す感じかな。でもそれより何より、キムチがもっとちゃんと、たくさん入ってたら良かったっすね、やっぱ。