2009-05-16

三篠 「らーめん与壱」

この店、前に行った時には僕はあまり好きな感じじゃなかったのだが、けっこう評判がいいし、広島ラーメンが好きな人ならおいしく感じるはずだけど、とコメントももらったりして、また行かなくちゃなとずっと思っていたのだ。
それで今日、行ってみたというわけ。

かなり小さな店で、若めの夫婦が二人で頑張っているという感じ。
お兄ちゃんも奥さんも、感じがいい。

今日は土曜日、昼からビール。
昼のビールはうまいよな。
朝のビールはもっとうまいけど。

つまみのもやしチャーシュー、300円。
これラーメンの具をそのままつまみにした、って感じだな。

そしてラーメン、580円。

なるほどこのラーメン、どういうことかわかった、要は伝統的な、陽気とかすずめとか、そういう広島ラーメンの味を、化学調味料なしで実現しようとした、ということなんだな、たぶん。
いや化学調味料を使うとか使わないとか、店主に聞いたわけじゃないから、飽くまでこれは僕の想像だが。

昔からのラーメン屋って、化学調味料けっこう使うんだよな。
前に見てたら、「ザー」っというくらい入れてたことがある。
僕はラーメン屋が化学調味料を使うということは、女性が化粧したり、部屋に冷房を入れたり、というのと同じようなものであって、それをわざわざスッピンにしましょうとか、冷房28度にしましょうとか、あんまり言わなくてもいいんじゃないかという考えなのだけど、最近の若いラーメン店主は、化学調味料入れない人も多いよな。

この店のスープ、だしは、たぶん豚骨ストレートじゃなく、昆布とか野菜とかそういうものが色々入っているんだな、まろやかなやさしい味。
臭みは全くなし。
それに薄めの醤油を合わせてある。
前に来た時は、かなり豚骨だしをきつく出していて、臭みもあって、それを消すために醤油を濃くしている、という印象だったのだが、その日は僕の舌がおかしかったか、または味がブレたか、だったんだな。

麺も、中細の、広島では定番の麺。
チャーシューはもも肉をプリッと仕上げてある。
それにしゃきっとした細もやしと青ねぎ。

全体として伝統をきちんと踏まえながら、その上で自分なりの挑戦をする、いい店だなと思った。
頑張ってほしいな。

らーめん与壱 (ラーメン / 横川、横川駅、三滝)
★★★★ 4.0