2009-04-30

つまみ あさり酒蒸し、かぶ煮浸し

あさりの酒蒸し。
こんなに簡単で、うまくて、しかも楽しい料理はないな。
まあ手間がかかると言えば、事前にあさりを海水くらいの濃さの塩水につけて、砂出しをすることくらい。
砂出しすると、あさりの奴ら、海に戻って来たと間違えて、貝の隙間から顔を覗かせ、ぷはー、と砂を吐き出してくつろぐんだよな。
しかし世の中、そんなに甘くないのだ。
あさりは貝殻同士を擦りながら洗って、鍋に入れ、ていうか僕の場合は砂出しから、洗って、それから実際に蒸す所まで、一つの同じ鍋でやっちゃうけどね、まあそれはいいが、そこに酒をどぼどぼどぼ、と入れるわけだ。
これで当然、あさりは、「やったー、酒だ」と喜んで、宴会でも始まるわな。
すかさず鍋に蓋をして火にかけて、するとあさりは宴会で盛り上がっているうちに、気持ち良く昇天、貝がぱかっと開いて、あさりの酒蒸し一丁ありー、と言う次第。
やっぱり生きてるものを調理するって、楽しいよな。
食の原点だもんな。

かぶの煮浸し。
煮浸しって言うのかどうか、わからないのだが。
まず煮干のだしを取る。
400ccの水。
400ccじゃなくてもいいのだが、少なめ、って言う意味。
煮干は今まで、そのままぶち込んで、すぐに火にかけていたのだが、スーパーの煮干のコーナーに、煮干のだしの取り方が書いてあったのだ。
それによると、頭とはらわたを取って、30分以上水に浸す、とのこと。
頭とはらわたを取る方がおいしいというのは知っていたのだが、てやんでー、魚は頭がおいしいんだ、とかうそぶいて、そのままぶち込んでいたわけだが、試しに言われた通りにしてみたのだ。
そしたらびっくり。
だしを取りながらにおいを嗅ぐと、これ、煮干?と言うような、いい匂いがする。
牛だしのような、上品な香り。
あのとんがりまくった煮干の臭いが、全くしない。
こんなに違うんだな。
人の言う事は、聞くもんだな。
そのだしに酒と醤油、みりんで味を付け、皮をむいたかぶ、それにざくざく切ったかぶの葉、油揚げを煮る。
かぶはすぐ火が通るので、煮時間は10分弱。
火を止めたら、蓋をしてそのまましばらく置いて、味を浸み込ませる。

写真の奥にある赤いものは、「えんがわのユッケ風」とかいうやつ。
スーパーで買ってきたのだ。
唐辛子とかごま油とかで味を付けているのだが、韓国風だか日本風だかわからない、なんとも中途半端な味付け。
こんなの買うんだったら、ただえんがわの刺身買って、普通に醤油で食べたほうが良かったな。