ブログを見て知った。
だしに牛骨を使っているのが特徴ということらしい。
その中の、元祖ということになるのかな、紅蘭には先日行ったので、そこの出身だというこの店に、周南での仕事の帰り、寄ってみたのだ。
すごい場所だな。
新しくはないが、めちゃくちゃ古いというわけでもなさそうな店構え。
小さな店で、4人掛けのテーブルが4卓のみ、昼時だったから、当然相席になる。
メニューは中華そばの大、中、小、それにいなり寿司のみ。
小というのはかなり小さいのかと訊くと「普通ですよ」とのことだったので、それを注文。
500円。
牛骨だしを使っているといっても、普通においしい中華そばという感じで、店の表にも店内にも、「牛骨」とは一言も書いていないし、ちょっと違うなと思ったとしても、よっぽど詳しい人じゃない限りわからないだろうな。
上品な、あまり癖のないだしだから、牛だしって。
紅蘭は臭みは皆無だったが、こちらはかなり濃く出しているのだろう、多少の臭みがある。
塩味ベースの紅蘭に対して、こちらは醤油味で、紅蘭出身だといっても独自の工夫をしているのだろうな。
麺は普通の太さの、ちょっともそっとした、真っ直ぐな麺。
それにやはりもそっとした薄味のチャーシュー4枚に、もやし、青ねぎ。
全体として、一見ややワイルドなんだけど、その実上品、着物の裏地にいい生地を使うというような、純日本人らしい美意識を持った店だな。
しかし広島にしてもここ山口にしても、街のほんとになんでもない、普通の店のラーメンが、なんともおいしい土地柄だよな。
北斗亭 （ラーメン / 下松）
★★★☆☆ 3.0