2009-01-12

広島横川 ラーメン 「一白」


前々から行ってみようと思っていながら、行っていなかった店。

広島に来てから「食べ歩き」をするようになり、知人とそういう話をしたら、
「やっぱりおいしいもの、食べたいもんね」みたいな反応だったのだが、食べ歩きの動機が、「おいしいものを食べたい」ということかというと、確かにおいしい店にめぐり合った時には、とても嬉しいし、感動したりもするわけだが、そういうことは「ごくたまに」なのであって、ほとんどの場合は「それほどでもない」か、場合よっては「まずい」だったりするわけだ。
だから「おいしいものを食べる」ことを目的とするのだったら、無闇に食べ歩きをせず、実際においしい店に繰り返し通うほうが、おいしいものを食べられる確率は高く、効率がいい。
食べ歩きをするというのは、動機はむしろ「好奇心」という感じであって、「まだ見ぬおいしい店にめぐり合いたい」ということであるような気がする。

まあこの枕、「だからどうした」ということがあんまり無いのだけれど、この店のウリである、「あっさりした醤油ラーメン」というのは、昔よく「京風ラーメン」とか、「あかさたな」とか、あったよなと思うと、どうもあんまりおいしそうな感じがしなくて、行く勇気がなかなか出なかった、ということなのだ。
僕に関して言えば、宣伝が逆に、来店を妨げるという結果になってしまっていた、ということだ。
まあ、そんなことどうでもいいのだが。

というわけで、醤油ラーメン、


680円。
午後2時半までのランチ限定で、「ラーメンセット」というのがあり、ギョーザか手羽先から揚げが、プラス200円、ライス付だとプラス240円で付いてくる。
僕はギョーザセットのライス付を注文。


ギョーザと、


ライス。
ライスの写真まで、いちいち載せなくてもいいわけだが。

このラーメン、確かにあっさりしている。
澄んだ鶏がらスープだが、たぶん酢が少し入ってるんだな。
それが「さわやか」とも言いたくなるような印象を引き出している。
思わず最後まで飲み干してしまった。
麺は中細の、わずかに縮れた麺。
チャーシューは、薄いがトロトロ。
もやしに青ねぎ。
見た目は広島ラーメンなのだが、味は全く違う。

まあでも、なかなかおいしいのだが、ちょっと悔しいというか、足元を見られているというか、そういう感じがしてしまうところがあるのは、変わった調味料を入れることで目先を変えて客を引くというのは、もちろん全く悪いことではないのだが、僕はやり方としてあまり好きじゃないのだ。
正攻法じゃない感じがするというか。
王道じゃないというか。
まあ商売だから、僕の好みに合わせる必要は、全くないんだけどね。

それからギョーザ、これも変わっていて、中にたっぷりの肉汁が入っている。
ちょっとにんにくが効きすぎているが、なかなかうまい。
しかしこれも、ラーメンに酢を入れているように、ラードの塊でも入れているんじゃないだろうかと、邪推してしまうわけだ。
あ、もしそうじゃなかったら、すいません。

というわけで、この店、なかなかうまいが、僕の好みではない、というところでした。
お後がよろしいようで。

一白 (ラーメン / 横川駅、横川、横川一丁目)
★★★★ 4.0