2009-01-08

広島舟入 ラーメン 「中華そば○(まる)舟入店」


携帯電話からこの日記を見てくれているのだろう、携帯メールでもらった情報で、
「中華そば・まるの舟入店は、中華そば・まるの他の店舗よりおいしい、さらにここの替え玉というのが変わっている」
というのがあった。
どういうことなのだろうと、行ってみることにした。

僕は中華そばまるへは、己斐店 と高須店 に行ったことがあるのだが、それと比べるとここ舟入店は、まず店舗がきれい。
己斐店も高須店も、店内がとっ散らかった感じで、壁のメニューも手書きだったりとかするのだが、こちらはそんなことはない。
洒落た感じのインテリアで、壁のメニューもきちんと業者に頼んだもの。
中華そば・まるは広島市内に何店舗かあるのだが、フランチャイズなのかな、どういう経営形態になっているのかよく知らないが、たぶん本部は基本的な食材の提供だけして、店舗経営とかそういうところには口を出さないんだろう。
だから店によって好き放題、と言っては言い過ぎだが、自分なりにやっているんだな。
いいんだか、悪いんだかは知らないが。

さてラーメン600円。


中華そば・まるの店は、どこも食材は「まったく同じものを使っている」とのことで、基本は同じ味。
コクがあって、ちょっと臭みのあるスープに、中細のまっすぐな麺。
脂身たっぷりだが、トロトロとまでは柔らかくしていないチャーシューと、もやし、青ねぎ。
伝統にわりと忠実な、広島ラーメン。

なのだが、己斐店、高須店にくらべて、確かにこちらの方がおいしかった。
まず、店の雰囲気がいいので、同じものでもおいしく感じる。
大事だからね、やっぱり、雰囲気って。
しかし実際には、「同じもの」ではない。
この店は、麺のゆで加減が、ほんとにちょうどいい。
汁の濃さも、ちょうどいい。
もやしのしゃきしゃき加減もいい。
高須店は、まあ悪くはなかったが、己斐店は、麺はいつも柔らかすぎるし、スープは濃すぎ、もやしはぺしゃっとしちゃってるんだよな。
ここ舟入店はおばちゃんが一人で切り盛りしていたが、同じ材料でも、現場の調理でこれだけ違うということだ。
そりゃそうだよな。

そして替え玉100円。
注文すると、麺がゆで上がる頃に、「どんぶりをください」と言われる。
渡すと、替え玉でスープが薄くなるのを補うためだろう、タレをちょこっと入れ、替え玉を入れ、そしてねぎを上から、けっこうたっぷりかけてくれる。


替え玉は、己斐店、高須店ではやっていなかったと思うが、こうして色々配慮してもらうと、何だか嬉しい気分になるよな。

それからいちばん感動したことは、この店、れんげを客席に置いていないのだ。
どんぶりにも付いていなかったので、「れんげください」と言ったら、奥の方からわざわざ出してくれようとする。
普段ここのお客は、れんげを使わないのだ。
「ラーメンは、れんげを使わずに食べた方が、おいしいからね」
とのこと。
その通り、素晴らしい。
まあれんげを使わせても、使わせなくても、どちらでも良いとは思うが、店のポリシーがきちんとしているのは、とてもいいことだと思う。

まあこうやって、中華そば・まるの3店をくらべて分かったことは、現場で働く人の良し悪しによって、店の良し悪しは大きく左右される、ということだ。
まあ当たり前のことだけどね。

中華そば・まる 舟入店 (ラーメン / 舟入町、舟入本町)
★★★☆☆ 3.0