2008-09-22

広島高須 お好み焼き サンQ


この店、名前が「三九」だから、東雲本町のお好み屋「三八」と関係があるのかも、という話は耳にしていたのだが、実際その通りだった。
女将はもともと三八のお客さんで、先代夫妻に可愛がられ、その薦めでお好み屋を開業したのだそうだ。
焼き方も三八で教わり、
「三八での教えを忠実にまもって焼いています」とのこと。
実際、麺の下処理に天かすを入れるところから、仕上げにガーリックを振るところまで、三八と全くいっしょだった。


肉玉そば550円。
たしかに三八直系の味。
麺とキャベツの一体感が楽しい。

食べながら女将とちょっと、焼き方の話になったのだが、やはり元々は、丸くのばした生地の上に、まず麺を載せるというやり方だったそうだ。
「麺を最後に合体させるやり方が、いつ頃、どうやって生まれたんでしょうね」と訊くと、
「これは私の想像ですが」と前置きしながら、
「繁華街で大量のお好みを焼くために編み出された、合理的なやり方だったのではないか」とのこと。

お好み焼きは、生地とキャベツ、もやし、肉、までは、すべてに共通な部分である。
麺については、そばかうどんか、シングルかダブルか、という選択があり、さらにエビやイカ、もち、イカ天などのトッピングを入れるかどうか、という選択があって、これは実際に注文を聞いてから決まる。
繁華街では少しでも短い時間でお好みを焼き上げないといけないから、お客が店に入ってきた時点で、注文を聞く前に、共通部分については焼き始めてしまい、選択部分については注文を聞いた後で調整できるよう、工程を切り離したという事だったんじゃないか、と言うのである。

うーむ、なるほど、これはたいへん納得できる話である。

サンQ (お好み焼き / 高須)
★★★☆☆ 3.0

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