「この店のお好み焼きが『
三八』と似ている、三八好きは行くべし」という情報を入手したので、「俄か三八ファン」となっている僕としては、早速出かけて行ったという訳だ。
実際食べてみて、言っている意味は分からなくはないのだが、作り方の手順としては、麺を最後に合体させる「
みっちゃん・八昌系」で、味も三八とは全く違うものだった。
まあ、それはそれで。
この店の焼き方の特徴として、まず「生麺ではなく、ゆで麺を使う」という事がある。
店内で麺をゆで、それを鉄板に空けるというのは、みっちゃん・八昌系の店にとっては、恐らく一つのパフォーマンスともなっている訳で、お好み村のような素人客の多い場所でそれをしないというのは、ポリシーの問題である筈である。
店員に聞くと、
「麺は時間をかけて焼かないと、生臭くなる、麺をゆでていると焼く時間が足りなくなるので、それはしない」との明確な答えだった。
「生臭い」というのは、「生っぽい」の意味だと思うが。
実際キャベツを蒸し始めると、すぐに鉄板に麺をあけ、ソースを加え、おもてうら、時間をかけて丁寧に焼いていた。
それから次に、キャベツを蒸す時、最後に何度も、上からコテで押していた。
これもみっちゃん・八昌系では珍しい。
店員に聞くと、やはり、
「キャベツが生臭いと、おいしくない」とのこと。
この店は、生っぽさを徹底的に嫌うのだ。
味付けは、魚粉を大量につかう。
生地を丸くのばしたら、魚粉、それに昆布粉、さらに仕上げにも魚粉を使っていた。
化学調味料は使わない。
肉玉そば、735円。
ちょっとパサパサした感じもするのだが、生っぽさを徹底排除した、硬派な味。
男のお好み焼きである。
大丸堂 (その他 / 八丁堀(広島))★★★☆☆ 3.0
広島ブログ