2008-09-12

広島福島町 ステーキ 菊


ラーメン屋「己己」、焼肉屋「菊寛」につづき、ステーキとコーヒーの店「菊」へ行ってきた。
福島町でひときわ目立つ、ツタのからまる大きなおうち。
中もしゃれた喫茶店風で、デートなんかにも使えると思う。
実際昼の1時半頃に行ったのだけれど、まだ席は8割がた埋まっていて、若い男女や女性同士のお客さんも多かった。



ハンバーグとか生姜焼きとか、ランチも色々あるのだけれど、せっかくなのでステーキを所望。
「シングルステーキ(220g、ミニサラダつき」1,575円、ライス大盛り315円。
焼き方もちゃんと聞いてくれて、「ミディアムでいいですか」というので「はい」とお返事。
肉はハラミという横隔膜の部分を使っているそうだが、この大きさで1500円は、和牛であろうことを考えれば安いと言えるのかもしれない。

外側は焦げ目がついて、中はピンク色、セオリーどおりの焼き方なんだろう。
でも焦げすぎだったかも。
炭の味がちょっとした。
ハラミはやはり内臓系だから、脂身はほとんどなく、しこしことした歯ごたえ。
こういうのが好きな人も多いだろうが、僕は肉はもっと脂っこいのが好きなのだ。
まぐろは大トロ。
関係ないけど。

ソースはにんにく醤油みたいな味。
何ていう名前なんだろう、けっこう塩辛く調整してある。
にんにくチップが振りかけられ、レモンとバターが置かれている。
ここまではまあ、いいのだけれど、それにさらに粒マスタードが別皿でけっこうな量、ついてくるのである。
にんにく醤油とレモンとバターと、粒マスタード。
これって合うか?
僕は合わないと思う。
粒マスタード、ソーセージなんかに付けて食べるとおいしいが、味の濃いソースがかかり、レモンにバターまでついた上にさらに付けると、何の味だか全く分からなくなる。

粒マスタードを出すのは味的にそれがおいしいから、ということではなく、一種のサービスなんだろうと思う。
新聞屋が洗剤つけちゃう、みたいな。
広島風お好み焼きにマヨネーズ、っていうのもそうかも。
でもそれが物事を台無しにするのなら、そんなことしない方がいいのだ。

つけ合わせのニンジンは砂糖で甘く煮られていて、これもにんにく醤油と合わないし、ハッシュポテトも冷凍食品みたいな感じだった。
全体として味のバランスがとにかく悪く、申し訳ないが何が言いたいのか全くわからなかった。

この店は、おいしいものを食べたいと思うひとが行く店というより、とにかく肉を安くお腹いっぱい食べたい、という人にむいている場所だと思う。
しかも雰囲気はちょっと洒落ているので、若い人がデートなんかをするには、まさに最高である。
なわけないか。

菊 (キク) (ステーキ / 福島町)
★★☆☆☆ 2.0

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