2008-09-10

広島本通 カレー 一楽章


本通から路地をちょっと入ったところにあるのだが、カレー専門店というにはちょっと変わっている。
喫茶店というか、カフェというか、バーというか、レストランというか、正体不明な感じなのである。
昼はママとアルバイトの二人でまわし、夜はママが一人でやるらしい。
このママというのが独特な雰囲気をかもし出している人で、ひとことで言うと過剰なまでの母性本能の持ち主なのではないかと思う。
人と接するのが好きで、相手に喜んでもらうことが自分の喜び、店もはじめは喫茶店か何かでスタートしたのが、お客さんが来るようになり、その人たちとやり取りするうちに、だんだんと今のような形になってきたのではないかと想像する。
といっても雑多というのとは全くちがい、全体として包み込まれるような、統一的な個性を感じさせる。
ママの人柄だろう。
カレーも、そのようなところから自然にメニューに加えられるようになったのかもしれない。
それが今では、カレー屋として広島ではけっこう有名な存在となっている。



そのカレーだが、ベースは完全におうちのカレー。
既製のルーを使い、そこにスパイスなどを足しているのだと思う。
けっこう辛めに味を決めているのが特徴といえば特徴だが、ソース自体はどこにでもある、家でも作れる、普通のものだ。
しかしこの店の売りは、ソースでなくトッピングにある。
「今日のおすすめ」が毎日変わるそうで、今日は「牛肉ときのこのオムレツカレー(サラダつき)」850円、大盛り100円増し。
「ベーシックカレー」というのがメニュー筆頭にあったので、それを頼もうと思ったら、「おすすめだったらすぐに出来るのですが・・・」とのことだったので、そちらにした。
カレーのトッピングといえばカツやらハンバーグやらが主流だし、オムライスはドミグラスソースと合わせられることが多いので、こうやってオムレツがカレーのトッピングになるというのは、考えてみたら新しい。
味も何の違和感もなくおいしく食べられた。

この店、休日なしで、昼の11時半から、夜中の12時まで営業しているのだそうだ。
帰り際にママに「夜の12時まで頑張っていますので、ぜひまたいらして下さいね」と言われ、うん、そうだな、またこなくちゃな、という気にさせられた。
常連さんもけっこう多いのだろうと思う。

一楽章 (インドカレー / 本通)
★★★☆☆ 3.0

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